パズルゲームで脳を溶かそう!
こんにちは!
7期のこんしるという者です。
普段は主に別名義で音楽を作ってたりしています。ボカロに歌ってもらってます。聞いてね。*1
ついこの間の駒場祭公演「パスティール」でもOPとEDの音楽を担当しました。
結構好評のようで嬉しんだりしていました… 今後も音楽を作るかもしれないので、その時はよろしくです!
さてさて、本題に移りましょうか…
アドベントカレンダーも9日目。
今まで8日分8記事があった訳ですが、みなさん立派な記事を書きますよね…、すごいなぁ…
僕も謎解きとか人生に対するお気持ち表明とか、音楽についてとか書こうかとも思いましたが、謎解きファンであろうみなさんに、是非ともオススメしたいことを書いてみたいと思います。
それは…「パズルゲーム」です!!!
ちょっと自分語り。
僕は昔からめんどくさそうなゲームが苦手で、(スーパーマリオギャラクシー1&2とかスーパーマリオサンシャインと言ったいわゆる「「「神」」」ゲー*2を除くと)、本当にゲームに対する耐性がありませんでした…。
ポケモンとかドラクエとかのRPGゲームもやったけど、レベル上げと戦闘の連続で興味が一気に死にました。親にレベル上げとポケモンの育成だけを託し、自分で美味しいところだけプレイする「リアル育て屋」プレイングとかよくしてました。親マジごめん。
他にも、ゲーム内システム等の変化の薄い自己鍛錬orキャラ育成ゲームは本当にすぐ飽きてしまいます*3。スマブラ、WiiFit、どう森、マリカ、持って1ヶ月。受験合格祝いで買ってもらったNintendoSwitchとスマブラSPは、もう半年間も押入れの中です。
そんな僕が唯一ハマり込めたゲームジャンルが、「パズルゲーム」という訳です。
先に言っておくと、ここでいうパズルゲームとは、「超簡易なパズルを解いてそのポイント(連鎖をすると上がることが多い)で敵を倒す育成ゲーム」のことを指しません。代表的なゲーム「●゜●゛●゛●*4」は、中一の頃インストール後1週間で 心 底 ウンザリして消した記憶があります。あのゲームは(おそらく広告等の他の要因もありそうだがそれを抜きにしても)嫌いだし、正直ああいう系のやつは苦手です…。
あと、「連鎖や同時複数消しなどと言った技術を駆使しつつ、シンプルなルールに基づいて増えていくパネルを消すゲーム」のことも指しません。ぷよぷよとか、テトリスとか、パネルでポン(今はなき神ゲー)とか、ドクターマリオとか、CandyCrushとか、パネルでポンとか、そう言った類のものも、ここでは触れないことにします。僕はこういうのはとっても好きでハマる人です。パネルでポン。パネルで、ポン。*5
僕が今日語るパズルは、ざっくり3言でいうと「高難易度、試行錯誤、脳汁分泌」なものです。 AnotherVisionUnlimitedみたい。
WiiPartyの「花咲かロジック」とか(あれはいいゲーム)、「Q」とか(これはそんなに好きじゃない)、あるいは脱出ゲームとか。具体例はヘタクソですが、今から紹介するので許してください。
とにかく、あらゆる謎解きを体験したみなさんにオススメな、謎解きと同じ快感を得られる、脳汁ドバドバ、ヤバイおすすめパズルゲームを紹介します!
~見本~
注)☆の個数はゲームの評価には全く関係しないです。多いからいい訳じゃないし、少ないからダメな訳じゃない。というか全部それぞれ違ってみんないいゲームです。
難易度
☆ …お手軽、ほとんどの人が解けそう
☆☆ …そこそこ、数分ちょっと悩めばわかるもの
☆☆☆ …なかなか、30分から数時間考えてやっとわかるもの
☆☆☆☆ …かなり難しい、何日かかけてやっとわかるもの
☆☆☆☆☆…ガチムズ、助けてください
ボリューム
☆ …お手軽、1日もあれば全クリできる
☆☆ …そこそこお手軽、1週間で全クリ可
☆☆☆ …1ヶ月ぐらいで全クリできそう
☆☆☆☆ …数ヶ月かけてやっと全クリできそう
☆☆☆☆☆…一生かかっても全クリできん、助けてください
ストーリー性
☆ …ストーリーは無く、シンプルに問題が続く
☆☆ …キャラクターがいたりするが、ストーリーはなくてシンプル
☆☆☆ …テキストやストーリーはないが、世界観が感じられる
☆☆☆☆ …軽いストーリーがある
☆☆☆☆☆…ストーリーに沿ってパズル問題が続く
1.彩独2
価格:タダ!(追加購入要素もあり)
難易度:☆~☆☆☆
ボリューム:☆☆☆
ストーリー性:☆
与えられた様々な色のブロックを、「グラデーションになるように」配置していくというだけのシンプルなパズル。色彩感覚が非常に洗練されるゲームで、「なんとなく近そうな色を並べてみる」からの「これは本当にグラデーション??なんか違和感があるな…」と言った試行錯誤をしつつ、配置していく。ペンシルパズルを解いている気分が近いかも。
簡単なやつは簡単だが、難易度が高いやつは何度も置いて試して自分の目を疑いながら配置することになる。
最初は低・中・高難易度の3パックが入っているが、もっといろいろな(より高難易度の)パックを購入することも可能。さらに、ポイントを競う対戦モードや、色彩力検定、日替わりの一問、使用されている色なんだろなクイズ(伝わらない)など色んなモードがあって、どれだけやっても飽きない。*6
電車の移動時とかにメチャクチャちょうどいい、サクッとできるシンプルパズル。
2.the Sequence [2]
販売:iPhone
価格:250円
難易度:☆~☆☆☆☆☆
ボリューム:☆☆☆☆
ストーリー性:☆
モノを動かす色々なモジュールを使って、六角形型のセルをゴールに運ぶというシンプルなゲーム。まるでプログラミングをしているかのような気分になる。シミュレーションゲームかも。
それぞれのモジュールの動作こそ単純であるが、そのステージの形という制約によって、試行錯誤を何度も何度も繰り返す必要のある高難易度パズルとなっている。
簡単なステージで効率を突き詰めたり(使うモジュール数を最小にしたり)、難しいステージを何とか試行錯誤の末クリアしたりと、色んな楽しみ方ができる。
特に最後の方は尋常じゃなく難しい。何とか解き明かしてみてください。僕も詰まっています。
難易度が高い分、「こうすればいけるか…?」からの解けた時の嬉しさは尋常じゃない。高難易度パズルを求める猛者向けの、いいパズル。
3.KAMI 2
価格:タダ!
難易度:☆~☆☆☆☆☆
ボリューム:☆☆☆☆
ストーリー性:☆
カラフルな紙を順番に敷き詰めて、一色にする。その敷き詰める順番を考えるという、とってもシンプルなパズルゲーム。
何が難しいの?と思うかもしれない(実際僕も思っていた)が、解き進めるうちに徐々に難しくなって、最後のエリアで詰まってしまった…。
本物の紙っぽいグラフィックも音楽もおすすめ。のんびり解きながらとてもリラックスできるので、落ち着きたい時なんかにサクッとプレイするのがオススメかも。
さらに自分でステージを作って公開したり、誰かの作ったステージを遊ぶことも可能。
ゆったりできるがしっかり難しい、贅沢なパズルゲーム。
4.Monument Valley 1&2
Release Trailer - Monument Valley Game - out now
価格:490円/610円(追加購入要素もあり)
難易度:☆~☆☆
ボリューム:☆☆
ストーリー性:☆☆☆☆
キャラクターを操作し、ゴールへ導くゲーム。何と各ステージが不可能立体図形だったり、錯覚をうまく使った移動が可能だったりと、視覚的に面白いゲーム。
ストーリーがあって、全部クリアすると達成感を得られる。何となく感動できる。
追加購入で追加ステージを遊ぶこともできる。
パズル自体の難易度は簡単で、サクサク解き進められるが、不可能立体を利用しているが故にその移動経路やそのギミックは必ず予想外のものとなるだろう。パズルを解くと言うよりは、予想だにしないギミックにただ圧倒される、なんとも壮大で特殊なアドベンチャー。
様々な視覚トリックが面白く、心に響く名パズルゲーム。
5.Gorogoa
販売:iPhone, Android, NintendoSwitch, PlayStation, Steam
価格:1,520円(Steam)
難易度:☆~☆☆☆
ボリューム:☆☆
ストーリー性:☆☆☆☆☆
知っている人は知っていそうな名ゲーム。4つのパネルを操作して、重ねたり枠を外したりしながら、色んな世界を操作して物語を進めていく。
(本当に言葉で説明できなくて困るので動画をみてください。)こんな風に世界を変えて、主人公を導いて進んでいくゲーム。
「日本ゲーム大賞2018」のゲームデザイナーズ大賞受賞作品。
パネルを動かすことで、予想外の部分を意外な方向から変えていく、そんなトライアンドエラーの繰り返しをしつつ、パネルがくっついてストーリーが進み出した時の達成感はこの上ない。難易度こそ決して難しいというわけではないが、どれとどれを組み合わせるのかという発想力が問われる、なんとも面白いゲーム。
こんなことを言うのも野暮だが、とっても謎解きを解いている時の気分になれる。発想力次第。面白いし、美しいこのパズルをぜひご賞味ください。
6.Portal/Portal2
販売:Steam
価格:600円(1と2セットで900円)
難易度:☆~☆☆☆☆
ボリューム:☆☆☆☆
ストーリー性:☆☆☆☆☆
言わずと知れた名作パズルゲーム。「ポータルガン」という銃を用いて壁や床、天井にオレンジの穴と青の穴を開けると、その間をテレポートして行き来することができる、というギミック。
その単純なギミックアイデアから得られる、高難易度パズル、アクション要素、そして何より、ユーモラスで見ていて面白いストーリーはプレイヤーを決して飽きさせないだろう。
もちろんPortal2はPortal1以上により面白くなっている。ポータルガン以外のギミックが出てきてより複雑なアクション要素パズル要素が加わっていて、何しろストーリーが面白いので、是非ともPortal1をやって、Portal2をやってほしい。タロットたん可愛い。
7.SUPERLIMINAL
Superliminal - Instructional Trailer
販売:EpicGames
価格:2,080円
難易度:☆~☆☆☆
ボリューム:☆☆☆
ストーリー性:☆☆☆☆
一時期ツイッターで見かけたやつ。ちょっと気になって調べて、VTuberの実況動画*7を見てしまい全力で後悔しています。なのでみなさんは僕と同じ過ちを犯さず、しっかり自分でプレイして感動しましょう。*8
「視覚」というものを見事に逆手に取ったようなゲーム。プレイヤーが何か物を取ると、その手に取った物の「見かけ上の」大きさが変わらないまま、好きな距離の場所に置くことができる。ところで、近くのものが大きく、遠くのものが小さく見えるという遠近法がある。近くにあるために視界内で大きめに見えている非常口誘導灯を手に取り、見かけ上の大きさを保ったまま、遠くの天井に放すとどうなるか。サ イ ズ が 大 き く な っ た 誘 導 灯 が 落 ち て く る 。
基本的にはこの遠近法を逆手にとるギミックを使いながら、進んでいくゲームになる。あらゆる一見不可能そうにしか見えない数々のギミックを、この能力を使って解いていく、その解法に間違いなく驚かされることだろう。
視覚を使ったギミックはもちろんこれだけではない。が、それは是非ともこのパズルを解いて、その度に感動してもらいたい。そんなに難しくないしそんなに多い訳でもないので、パズルゲームあまりやらないな~という人こそ、このゲームで「パズルゲームの感動」を覚えてもらいたい。
8.Baba Is You
Baba Is You - Release Date Trailer - Nintendo Switch
販売:Steam
価格:1,520円
難易度:☆☆~☆☆☆☆☆
ボリューム:☆☆☆☆☆
ストーリー性:☆
言わずと知れてそうな激ヤバパズルゲーム。プレイヤー(YOU)の操作によって、ゲームのルールを変えながらステージクリアを目指す。「BABA IS YOU」というブロックの列があれば、BABA(白い犬みたいなキャラクター)がプレイヤーの操作するキャラクターな訳だが、ここで別のブロックを動かして、例えば「WATER IS YOU」を作ると、BABAではなくステージ状のすべての水が操作によって動き出す。
このような奇想天外な発想を繰り返してあらゆるステージをクリアしていく訳だが、これが尋常ではなく難しく時間が吸われる。そして何しろ、そうやって難易度が高くなるにつれて、ギミックは増えて指数関数的に面白くなっていく。微ネタバレ注意の白文字⇨隠しステージを見つけそうなあたりで、このゲームが要求するその発想と可能性に発狂すること間違いなし。
時間が溶けるけれど、脳もドロドロに溶ける素晴らしいゲームなので、真にゴリゴリのパズルを解きたい人にはこの上なくこのゲームを推したい。
9.The Witness
The Witness - Release Date Trailer | PS4
販売:iPhone, PlayStation, Steam
価格:3,980円(Steam)
難易度:☆~☆☆☆☆
ボリューム:☆☆☆☆
ストーリー性:☆☆☆
これは!!!!本当に!!!!!すごい!!!!!!!!!!
パズルが大量に仕掛けられた島を探索するゲーム。何が面白いかというと、…ととっても語りたいところだが、語ってしまうこと自体このゲームの面白さを損ねそうで怖いので、一部白文字にしてみます。
このゲームの何がヤバいかって、何一つゲーム側からプレイヤーに情報が渡されないこと。ゲーム側から与えられるチュートリアルは、「十字キーで移動」と「マウスでクリックして入力」の二つだけ。沢山のパズルにはそれぞれ多様なルールが存在しているが、そのルールガイドのようなものは一切渡されない。自分で島を探索して、自分でパズルのルールを探し、自分で最終的なゲームクリアに何をすれば良いかを見つけなければならない。ストーリーがあるわけでもない(し、渡されない)。
ところが、驚くほどに、そのプレイヤーが自分で最終目標やパズルのルールを発見するまでの動線が見事なまでに美しく自然。ゲームプレイの自由度が高い分、プレイヤーはどのようにプレイしても構わない。あるパズルに詰まったら、別のパズルを解けばいい。そんな自由度の高さがありながら、しっかりと動線が貼られていて、しっかりと解ける、心底恐ろしいほど自然な設計に感動してしまわずにはいられない。謎解きにも通じそうな話ではあるが、僕はこういう「制約が薄いのにプレイヤーの動線が自然と絞られる作り」が本当に好きすぎる。
…というこのゲームの肝のお話でしたが、他にももちろん面白い要素が盛りだくさん。まず、グラフィックがとても美しい。島には色んなモノがあるわけだが、全て植物の表現、水の表現、影、質感、何をとっても美しくて散歩するだけでも楽しい。探索するのも面白い。そしてパズルは良質。難しいものも突出して難しいというわけではなく、一つ一つでいちいち感動してしまう。何しろ、このゲームに隠されたもう一つのパズルに気付いた時、この美しい島がただの美しい景色には見えなくなるだろう。発狂するといい。
ここまでしっかり読んだパズル好きの皆さんにも、パズルはわからないけど謎解きが好きなみなさんにも、絶対に楽しめるゲームであるという確信があるので、是非是非やってみてください…!!!
長々とレビューしましたが、パズルゲームって面白そうだな…!とか、やってみようかな…とか思ってもらえたら幸いです。
(思わなかったら、The Witnessのサイトをとりあえず見てみましょう。)
さてさて、アドベントカレンダーもそろそろ中盤。みなさんが一体どんな記事を書いてくれるのか、楽しみにしつつ、僕の記事はここで終わりにします。
ではでは。
*1:僕の曲たちです。聞いてね。soundcloud.com
*2:ちなみにマリギャラ1のBGMにあまりにも感動して、これが僕が曲を作り始めたきっかけの二つのうちの一つになっています。ウインドガーデンとフローターランドがやばすぎる。
*3:完全な余談。ここだけの話。音ゲーマーが多いとされるAnotherVisionに在籍している僕ではありますが、実はこういう理由も相まって、「音ゲー」というものも面白さが1ミリも分からないのです…。何度か友人に連れられたりして簡単なやつをプレイしたことはありますが、ぶっちゃけた話、全く面白くなかった。お金かかりそうだから音ゲーはやらないんです〜ということに普段はしていますが、本当は全く面白く感じないからという理由だったりします。。
*4:ンョ゛ハー゛
*6:僕はもう5年近くやってます
*8:みんなも謎解き公演のネタバレをツイートしちゃダメ。気をつけましょう。悲しいので。