【かいてみた】演劇の人と謎解き公演
本日はAnotherVision企画
カウントダウンカレンダー2019にお越しいただきありがとうございます!
本日、12月23日*1を担当いたします【はにみや】です!
どうぞよろしくお願いいたします!
【入会時期】6期生
【Twitter】@hanimyaooo
↑ あんまり謎解きの話してない
【主な制作物】君と魔法の懐中時計,BLACK LIGHT,リゼロ謎ファイル
【好きなポケモンパン】ポケモンチョコサンド | 第一パン
→中のクリームにチョコクランチ入れた人、天才。
〜以上、自己紹介おわり〜
さてみなさん、突然の自己紹介に巻き込まれ、混乱していることでしょう。
それではここで今回の記事について、少し整理していきましょう。
本記事の執筆者はにみや、出身は多摩美術大学。
そして「演劇舞踊デザイン学科」というところに在籍しておりました。
とは言っても、大半の人がピンときていないと思います。
「で、結局大学では何してたん????」
という疑問を解決するべく簡単にまとめました。
今回は「演劇畑の人が語る!謎解き公演における物語体験!!」
って感じの記事になります。
Twitterを見てた方
「こいつ、あんさんぶるスターズ*4について語るんじゃなかったのかよ」
となってるかもしれません。
はたまた、2019年ぶっちぎりトレンド大賞(個人)の
プロメア*5の話でもありません。
語りたい気持ちはありあまる程あるので、またの機会に。
「物語」という題材については
散々いろんなメンバーが話してきたよなぁ〜〜とか思うのですが。
あくまで、はにみや一個人の主観となりますが。
【かいてみた】と言うのも半分タイトル詐欺で。
今後、絵は一切出てきませんが。
記事を「書いてみた」ということで。
もしよければ少しだけ読んでいってやってください。
準備はよろしいですか?*6
それでは始めていきましょう。AVCC2019、本編スタート!
皆様は謎解き公演に
何を求めているのでしょう?
答えはきっと人それぞれだと思うのですが、
自分は「物語体験」を求めて謎解き公演に行くことが多いです。
自分が謎解き沼に落ちた話は
こちらにあるので深い部分は割愛します。
この中から、今回の記事に繋がる部分を少しだけ。
自分は普段、大学では演劇を専攻しており
「舞台上からお客様に物語を届けること」を多くしてきました。
しかし基本的に舞台においては、
観客は物語の登場人物にはなり得ないと思っています。(主観)
あくまでも「役者」と「観客」は別の位置にいるような感覚です。
その点、謎解き公演は自分の手で物語を進めていけるんですよね。
参加者全員が物語の登場人物になる。
この体験は自分にとって、エンターテイメントにおける
大きな革命でした。
この記事を書いて一年経った今でも、
この「物語体験」を求めて謎解き公演に行くことが多いです。
では、逆に制作者やスタッフという「公演の作り手側」となった時、
これを実現させるために自分ができることって何だろう、
ということを考えてみました。
ちなみに、当日のスタッフでは主にキャスト。
あとはなんか、ちょろっと司会をやらせていただいたりしています。
たま〜〜に
「はにみやさん!なんか最初に演技してる方ですよね、知ってます!」
ってお声掛けいただくことがあります。
えへへ、超うれしいです。*7
話が逸れましたね。
ところでこの「公演の最初に喋ったりしているキャスト」って、謎解き公演においてなんのために存在しているんでしょう??
はにみや的には「お客様を物語の中へ引き込むため」だと思っています。
これだけ聞くと、とても「演劇的だな」と思いませんか?
自分一個人の考えですが、演劇と謎解き公演とでは
決定的な違いがあると思っています。
イメージとしましては
演劇の「キャスト」
→その舞台を生きる登場人物で、観客に舞台上から物語を語る。
謎解き公演の「キャスト」
→プレイヤーであるお客様にアクションを起こすことで、
お客様自身を物語の登場人物にして世界に引き込んでいく。
というような感じです。
とは言っても、自分がキャストである以上、最初は「役者」と「観客」には
第四の壁*8が必ず存在します。
ですが謎解き公演では、それをキャスト自らがぶち破っていく。
物語へより入り込める、体感できる「きっかけ」を作るのがキャストの役目。
つまり、キャストが存在する物語体験と言っても
「観客を物語の世界に魅了させる」か
「観客自身を物語の登場人物にする」かでは全く違うんですよね。
「演劇」と「謎解き」。
どちらもお客様が物語体験をするところは共通です。
しかし、お客様自身が物語に対して「受動的になる」か「能動的になる」か。
そこが大きく異なる部分だと考えています。
逆に、キャストの立場も観客の立場も
「演劇」と「謎解き」では大きく違うので、
いくら両者が似ていて融合ができそうでも、
これらのコンテンツは完全には融合し得ないのでは?と思っています。
水と油は共存できても、一つになるのは難しい。*9
……しかし。
ここまで演劇と謎解き公演は違うだの何だのと言ってきましたが。
こんな演劇人がキャストをやらせてもらえるならば!
これ以上に良い機会はない、全力で物語の登場人物になって、
全力でお客様を物語の世界に引き込むぞ!!いや、惹き込んでやる!!!
物語体験をするにおいて、「実際に存在する」というのはとても重要だと思っています。
それが人であれ物であれ、手に触れれる距離にリアルな実物があった方が絶対楽しい。
ならば、演劇畑だからこその全力を尽くして、登場人物になろうと常に思っています。
なんといっても、謎解き公演は人生で一度しか体験できない。
二度と同じ公演には参加できない。
記憶を消してもう一回やりたい。と願っても、それは叶わないのです。
そんな貴重な物語体験の一部になれるなら、最高の一回になるように、
物語を体感する「きっかけ」を作ります。
それが、はにみやにとっての「キャストの役目」。
ちなみにキャスト以外にも、
物語を演出する一貫として衣装を作ったりもしています。
この世界の人、こんな服着てそうとか考えたり、デザインしたり。
世界観を演出するために足りないものがあれば、手縫いで作ってみたり!
(ここぞとばかりに頑張ってるよアピール!!)
ふと横を見た時に、その物語の登場人物の服装がそれっぽかったら「おぉ!」と思ってやってください。
あれ?
演劇と謎解き公演は違うとか言っていたけれど・・・
演劇で培った技能、意外と謎解き公演で活かせているのね。
すごーい!
さて。
散々ここまで物語物語って言っていたけれど・・・
物語体験を重視するはにみやにとって
謎解き公演における「謎」って何よ。
はにみやにとっての「謎」は
物語を進める上で、これ以上ない最適な「手段」であると思っています。
(手段というと言い方が悪そうに聞こえるのですが)
「謎」を「物語上で起きるイベント(問題ごと)」とすると、
それを解決するためには謎を解かなくてはならない。
しかし、当たり前のことですが「謎」は解こうとしないと解けません。
必然的にお客様が謎を解き、
アクションを起こさなければストーリーが進まない構成になっている。
謎を解くって、物語をより主体的に体験するための「手段」とも言えるんじゃない?
では、「謎」として謎が存在せずとも
主体的に行動を起こすことで物語を進める物語体験として、
最近話題のマーダーミステリーはどうなんじゃろ?とも考えたのですが。
やっぱりここにも大きく違いがあって。
謎解き公演は「自分自身」がその物語に存在しているけれど、
マーダーミステリーは自分が「自分自身ではない登場人物」として物語に存在しているんですよね。
この、プレイヤーが「自分自身なのか」それとも「与えられた役なのか」
という違いは、ロールプレイの時に強く感じています。
例えばマーダーミステリーの場合
与えられた役の背景や性格、過去の言動を考えて
「こんな時、自分だったらこの言動をするけれど、この【役】(与えられたキャラクター)だったらこの言動はしないよな」
と考える瞬間があったり。
それはそう、当たり前ですよね。この物語の登場人物=自分じゃないもの。
自分はここを切り離すのが下手なのか、
マーダーミステリー後しばらく【役】の感情を引きずってました。*10
その点謎解き公演は、物語の舞台で自分が発言して、行動して自分たちの手で物語を進めていける。
そこが大きな違いだと思っています。
謎解き公演は、自分自身が非日常の物語体験ができるエンターテイメントなのです。
これってすごい。
「謎」を解き進めるという行動を通して、自分自身の手で物語を進めていく。
前準備は、チケットを買うだけ。*11
あとは会場に行くだけで非日常な物語体験ができるってすごい!!!!
物語体験のできるエンターテイメントは世の中にたくさんある。
そんな中で、演劇ともマーダーミステリーともLARP*12ともTRPG*13
などなど様々なエンタメとは違う「謎解き公演」ならではの物語体験に、
とっても惹かれる演劇人【はにみや】のお話でした。
〜〜〜
さて、これで本編は以上となります。ここからは、告知をさせて頂きます。
AnotherVisionカウントダウンカレンダー2019も
残すところあと僅かとなってまいりました。
明日、12月24日の記事は
AnotherVision現副代表【リセさん】が執筆予定です。
どうやら先日の謎解き公演「Revolver」について書かれるようです。
これのために東京に帰ってきて本当に良かった。
— 君と脱出したいはにみや (@hanimyaooo) 2019年11月4日
これはよい体験。アンリミテッド。
いやでも謎解けなさすぎてびっくりした。スタッフさんほんとすみません。ありがとうございます。
成功ボード持ってる人が横にいますが、失敗ですよ。
#AVリボルバー pic.twitter.com/offytbENdk
私自身は失敗した公演となっております。
悔しい。記憶を消してもう一回やりたい。
そんな公演についての記事。正座をして、待機したいと思います。
そして!アドベントカレンダー上では
明後日12月25日がラスト、
天才児:ぽぽたぽぽ丸で締めとなっておりますが……
12月31日まで更新が続いていきます!
AnotherVisionが送るカウントダウンカレンダー2019、ぜひ最後までお楽しみ下さい!
さて、告知も以上となります。
本日、12月23日*14を担当したのは
【はにみや】でした!ありがとうございました!!