AnotherVision Countdown Calendar 2019

AnotherVisionメンバーによる"Countdown Calendar"を2019年もお届けします

制作秘話??

こんにちは、リセ(@rise_ek)です。*1

今日は皆さんお忙しいとは思うので忙しくない日に興味ある方にご覧いただければいいかなと思います。

 

別件ですがさねすけとの合作*2を公開しました!

興味のある方は是非以下のURLからご覧下さい!

soundcloud.com

 

今回は合意が取れているので*3作曲がさねすけ、構成・編曲が僕で全然問題ないのですが、世間では編曲家が無視されがちなのは結構ゾッとしますね。作曲と歌唱を中心に回る世界、恐ろしや......

 

【ブラウザバックポイント1:コンテンツ以外で語る製作者が許せない】

・・・今すぐブラウザバックして下さい。ここからは本題に入ってOTOGIとRevolverの制作秘話を話します。創作物をザクザク言語で切られるの嫌いな人はブラウザバック推奨です。あとこの文章は後輩に何かを繋げようとし過ぎて行間から死ぬほどイキリが見える可能性があります。それが嫌いな方もバック推奨です。もし暇で暇でどうしようもないという方はホロライブの3期生でも見ておいて下さい(にじさんじはもうみんな見てそうなので)。船長と兎がオススメです。*4

 

 1:OTOGI

【ブラウザバックポイント2:OTOGIのネタバレ】

・・・ネタバレします。下のURLから遊べるのでこれを遊んでからご覧下さい。まだやってない方はまた今度解き終わった時に思い出して見てもらう感じになればいいかなと思ってます。

https://twitter.com/Another_Vision_/status/1202543245282152449?s=20

 

1-1:ゲームとは何か

めちゃくちゃ大きく出たなって感じのタイトルですが、タイトル詐欺なのでご安心ください。本編と関連がないように思えますがじきに絡んできます。

僕が読んだ本には以下のようにありました。*5

1)インタラクティブ性(例:Aを押せばジャンプする)

2)リプレイ性(例:死んでもやり直せる)

により構成されるものがゲームである。みたいなのです。

確かにもしゲームに1がなければ小説や映画との差別化ができないような気がします。ゲームであるためには必ずこちらの入力に対して何らかの応答が返ってこないといけません。*6

2についてもゲームにこれがなくてもいいならば、人生がゲームになってしまいます。

 

では謎解きではどうでしょうか。

1は間違いなくあると思います。「主人公体験」とかよく言ってるし。

2はかなり難しいですよね。ネタバレ禁止だし。リプレイ性って何や??ってなります。

これに対して僕なりの一つの回答は「謎解きは謎解きというコンテンツ全体で一つのゲームになるように構築されている」というものです。

一旦ゲームのリプレイ性に立ち返ってみると、よく「トライアンドエラー」なんて言われたりしますね。勝てないボスに何度も立ち向かうみたいな。

これは謎解きでも言われています。「謎解きの悔しさは謎解きでしか晴らせない」なんて言ってますね。これがまさにトライアンドエラーであって、リプレイ性なんじゃないかなと勝手に思ってます。*7

 

先日7期のえっふぃくんが謎解き市場の記事を出していたので、コンテンツ面から僕が思ってることを書きたくなったので書きました。まだ読んでない方は是非。

avcc2019.hatenablog.com

 

1-2:制作経緯

どうやら謎解きはインタラクティブ性を中核としたゲームで、リプレイ性は1つのコンテンツの中だけでは薄いみたいだぞ!!みたいな結論を昔出してイキイキとしていたのですが、謎解きって本当にインタラクティブですか??と気になったのが昨年12月のヒエトラ再演の時ですね。

だって俺らの筋書き通りにプレイしてるくせに「俺らが主人公だ」って言われてもねぇ(笑)

 

ごめんなさい。本気では思ってません。感動的な主人公体験を提供できるように日々精進しています。「俺らが主人公だ」と思っていただけたなら本望です。そう思っていただくためだけにこの3年間謎解きを作ってきました。綺麗な順張り製作者的な側面が見たい人は是非下の方のRevolverの方をご覧下さい。

 

ということで逆張りするんですが、僕らはゲームをやるときもまるで自分の自由好き勝手やってるように感じてるかもしれませんが、クリエイターの用意してないコマンドは打てないし、クリエイターの用意してない道は進めません。*8

ゼルダの伝説BotWという超自由度の高いオープンワールド神ゲー*9であってもできないものはできないんです。

 

唯一本当に自由なのは現実です。世界最大のオープンワールドは現実!

皆さん!!ゲームなんてやめて現実を生きましょうね!!!*10

 

はい。まぁそういう側面があることはわかっていただけたでしょう。

確かに完全にインタラクティブな謎解きゲームなんて作れないかもしれない。でもちょっとだけでいいからインタラクティブ性を感じられる謎解きゲームが作りたい!

 

そう思って作られたのがOTOGIです。

OTOGIは「指示されていないことでも、自由に自分の判断でやってみたいことをやる」って謎解きでできないかなぁと思って色々参考*11にして作りました。

まぁインタラクティブ性と相性がいいのは自己責任だ!となってからコンテンツが急速にNova性を帯びていったのですが......

 

1-3:初心者と上級者

今回のOTOGIは一応初心者向けということになっています。

皆さんOTOGIを激ムズコンテンツだと思ってるかもしれませんが、製作者のみが見れるLINE@をみると青を解ききって止まっている初心者が大量にいます。

きっと彼らは「お試し謎解けた!!」と満足してくれていることでしょう。

 

 

一方中上級者の皆さんは自己責任でメタって阿鼻叫喚って感じです。面白いですね。

 

といった風に謎解き業界の抱える初心者と上級者のレベルが違いすぎる問題への一つの回答としてこのギミックを使ってみたという感じです。狭間にいて発狂してしまった中級者の皆様には謝罪してもしきれません。*12

 

1-4:総括

ぐだぐだ書きましたが、このコンテンツは色々とジャンルを飛び越えて分析してから作っています。

結構謎解き業界って謎解きに閉じこもっている気がするので、そういうのやめて初心に立ち返り、近縁の小説、ゲーム、映画とかどんどん参考にしていってもいいんじゃないかと僕は思います。

 

2:Revolver

2-1:制作体系

さっきまで「は?おもんな、意味わかんないこと言ってイキるなカス」と思った方はこっちの方が面白いかもしれません。一方「さっきの見解、参考になります!」と思った方には面白くないかもしれません。

簡単にいうとここからはただの感想と感謝です。お付き合いいただける方はお付き合いください。

 

今回Revolverは超長期制作で8ヶ月制作を行なっていました。というのも8月までの大枠を作成していたメインメンバーのほとんどが3,4年生で平日時間を取れずに週1土日のどちらかで会議をしていたからですね......

8月以降はデザインを始め、いろいろな方に新たに制作に参加にしていただき、大変お世話になりました。この時期にマネージャーとして入ったなみちゃんの記事が前に出ているので是非ご覧ください。

avcc2019.hatenablog.com

 

 

そしてもう一つ皆さんが気になっているのはダブルDの件じゃないでしょうか。

今回ダブルDになった理由は希望者が二人いたからというだけです。何か崇高な信念があったわけではありません。

ニブッチとRevolverどちらもダブルDだからディレクターは二人いた方がいいのでは?と思っている方もいるかもしれませんが、絶対に嘘です。今回ダブルDが成立したのは僕もひんがしさんもとてもとても温和で素晴らしい人間だったからですね。はい。間違い無いと思います。

真面目な話をすると両方譲らなかったからじゃないでしょうか。その分ケンカもしましたがいいものができたのではないかと思っています。普通はどちらかが折れますし、折れた段階で製作陣内での力関係の均衡が崩れワンマンになると思います。経験したわけでは無いので想像でしか無いのですが......

 

2-2:制作するときに気をつけたこと

分析です。

全ての意見をノリで良し悪しつけていたらいいものなんてできるはずないです。

まぁこんな感じで自分の面白いに反するものを排除する仕事の人が二人もいたのでRevolverは超王道コンテンツになっているのではないかなと個人的には思っています。よく言えば原点、悪く言えば言えば丸いですね。*13

 

正直結果良ければ全て良しみたいなとこはあると思います。あんだけ喧嘩して、みんなで意見ぶつけ合って、辛い思いをしても、いいものが結果出来たなら製作者としては最高の思いなのではないでしょうか。

実際今僕には全部無駄じゃなかったという実感があります。本当にRevolverを一緒に作ることができてよかったです。ありがとうございました!

 

(以下はもう一人のD、ひんがしさんの記事です。謎解きについて分析したもので面白かったので興味のある方は是非)

avcc2019.hatenablog.com

 

2-3:ニブンノイチマッチという重圧

ここからは製作陣としてというよりも副代表としてですね。特に7期にはニブンノイチマッチの重圧がどんなものであったのか是非知っておいていただきたいなと思います。

ニブンノイチマッチは2017年に上級者向けに制作されたコンテンツです。シカバネと合わせて初のunlimitedレーベルからの作品として外部に公開されました。

その時の感想は「今年1の謎解きなのは当たり前」とか「ダントツで過去1番」といったものばかりで、そこから今までの2年間、特に5期以上では「ニブッチに並ぶものを卒業までに作れるのか」とか「unlimitedとかレーベルの信用を落としそうで怖くてもう出せない」とかそういう空気が流れてました。

実際に僕もニブッチを遊んだときに革命的な何かを感じましたし、あれを遊んでいなければここまでディレクターに固執してやってないと思います。(ニブッチは吐くほど分析しました。間違いなく制作陣の次に詳しいと思います。需要があればニブッチ論で1時間講義できます。)

 

そして僕は2019年度副代表になりました。なんとしてでも5期*14が執行代のうちにニブッチに並ぶ何かを作るぞ!という考えのもと、副代表になることが決まった次の週に提案し始動したのがunlimited作品制作を目指す新作A、後のRevolverです。

 

とまぁこんな風なことがあったわけですよ。

6,7期もそれはそれで重圧だとは思いますが、是非このバトンを繋いで欲しいなと思います。次のunlimited楽しみだなぁ!

 

僕の任期もそろそろ終わりなので最後に一つ大きなことやって6期にパスしようと思ってます。

 

まとめ

ちなみに去年のまとめでこんなこと書いてるんですね(忘れてました)

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今や6期と7期に支えられてるAnotherVisionですが、思ったよりここに書いたこと1年で実現できてるなと感じました。やったぜ。

 

おそらく来年が4年生ということで僕にとっては最後の1年になるわけですが、もっと面白い何かを発信して来年もドヤ顔でこんな感じの制作秘話書けたらなと思ってます!

 

ここまで駄文*15を読んでいただきありがとうございました!良いお年を!!

*1:去年の記事

制作秘話(?) - AnotherVision Countdown Calendar 2018

*2:駒場祭のGCTコンピのもの

*3:〆切1週間前にやるぞって言われて乗ったのに、5日さねすけのターンだったのは許してないです。

*4:どうでもいいんだけどロアちゃん今年デビューらしいよ。一年長すぎる。

*5:特定の一冊です。普遍的ではない。

*6:一応だけどこの辺を上手く裏切れると面白いのでこういう固定観念を鵜呑みにすると人生崩壊します。

*7:大学生の妄言を鵜呑みにしたら人生崩壊します。

*8:ポケモンDPのレベル100ドダイトスふしぎなアメあげたらレベルXになるんじゃないかと本気で思って努力したことがあります。子供すごい。できるわけないけど。

*9:やって

*10:でも肉体という牢獄からは逃れられないよ?みたいな話は詳しくないので誰か教えて下さい。

*11:the stanley parableとかマジで参考にしました。ありがとうございました。

*12:まぁメタったんだから仕方ないよね

*13:原点で尖ってるなんて基本的にはありえない。トレードオフ

*14:僕は5期です

*15:クリスマスイブだし飲んで書いてます。本当にごめんね