AnotherVision Countdown Calendar 2019

AnotherVisionメンバーによる"Countdown Calendar"を2019年もお届けします

AnotherVisionの“歴史”を考える

こんにちは。本日の記事を担当させていただきます、千宙と言います。

 

 「お前誰だよ」という人もいると思いますので*1、まずは自己紹介から。

 

HN(読み):千宙(ちそら)*2
期:5期
主な役割:謎実装*3・小物製作*4PA*5
制作例:Hierarchia Tri-Al,アスノ博士の未来設計図,近未来研究所Ahther,Revolver*6

 

最近の公演にはだいたいスタッフとして参加している気がします。この1年でアナビの公演に参加したことのある人は、その公演を思い出しながら手近なサイコロを振ってみてください。一桁の数字が出たらその公演のどこかに僕はいたと思われます*7

 

 

 

さて自己紹介もこの辺りにしまして、本題に入っていきましょう。

 

この記事のタイトルは「AnotherVisionの“歴史”を考える」としていますが、この記事においてAnotherVisionの過去7年間を振り返るつもりはありません。そもそも大学に入って初めて謎解きに本格的に触れた人間が黎明期のAnotherVisionなど詳しく知っているはずがありません。どうしても知りたい人は他に詳しい人がいるはずなのでそちらに聞いてください*8

 

 

とすると一つの疑問が湧いてくるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前この記事で何を書いたんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

至極真っ当な疑問です。

普通タイトルというものは記事の内容を大まかに伝える役割がありますからね。何の歴史を書くんだよ、ということになるのは当然でしょう*9

 

 

 

今回の記事の内容を大まかにまとめると、「AnotherVisionのコンテンツ間の関係性について」です*10

 

AnotherVisionの展開する様々なコンテンツには何かしらのストーリーのようなものが付いていることが多いです。それぞれのストーリーは基本的に一つのコンテンツの中で自己完結しているのですが、よく考えてみると複数のコンテンツ間で何かしらの関係性を見いだせそうなものもあります。

 

今回はこの点に注目し、「もしAnotherVisionのコンテンツがとある世界に本当に起こっていた事実だったら」という仮定のもとで色々と考察*11してみます。

 

 

ただしこの記事は一般公開するものなので、各公演のネタバレを踏むわけにはいきません。ですので、今回の考察記事の一つの条件として「この記事に記述するのはAnotherVision公式twitterからの告知文から得られる情報のみとする」というものを課しましょう。

これで誰でも気兼ねなく読めるようになりましたね。読みやすさは保証しませんが。

 

 

 

 

しかしこの条件、筆者にしてみたら相当に辛いものです。

 

まず当然ですが、公式twitterを7年分振り返る羽目になりました*12。これがなかなかに大変だったのですが、まぁ同時に懐かしいもの・面白いものが一緒に見られたので良しとしましょう*13

 

もう一つ辛いのが、出せる情報がかなり制限されることです*14。記事の上では告知文のみで記述しますが、実際には公演内容を踏まえて考えている部分もあるため、表面上はかなりふわっとしていることも多々あると思います*15。その点はご容赦いただけると幸いです。

  

 

ちなみに、この考察は、様々なネタバレを踏み抜いていくと本当に色々となぜか整合性が取れてしまったり妙に状況が合致したりしてさらに面白くなります。もし話題になったコンテンツを知っている、という人はその内容を思い出しながら自分なりにも考察してみるといいかもしれません。

 

 

最後に一つだけ。この考察は筆者独自のものとなります*16AnotherVisionの公式見解ではありません。その点ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

それでは、考察を始めていきましょう*17

 
何もないところから始めるのは難しいので、ひとまず起点として最新の公演である「Revolver」を考えましょう*18

 

 

この公演の設定を端的にまとめると、「AIが生み出した謎解きゲームをクリアする」というものです。ここに登場するAIは、かなり性能が高いということは言うまでもないでしょう。そもそもAIは、少なくとも現代のものは過去の大量のデータを元に作業することは得意ですが、新しく何かを生み出すことは苦手としています。まして、謎解きのように過去になかった謎を0から生み出し、プレイヤーの思考を読んで仕掛ける、などといったことを1つのAIで行うのは現状不可能に近いと言えるでしょう*19。そんな難関を苦にしていないAIが学習を繰り返していたら、もしかするとどこかのタイミングで我々人類を超えたとしてもおかしくないでしょう。

 

 


人知を超えたAIといえば、はるか未来の物語である「Hierarchia Tri-Al」が関連していそうです。告知ツイートは以下から始まります。

 

 

ここでは、一つのAIの登場によって構造が一変した社会が登場します。この登場したAIが「Revolver」で登場したAIの発展した姿である可能性は捨てきれません。そもそも「Revolver」のAIが謎解きを作った理由は「その能力を図るため」なのであって、本来の目的ではありません。このAIを生み出した目的が「より良い社会を作る」などのものであれば、まぁ起こりうる話ではあるでしょう。

 

 

 

ひと段落ついた (?) ので、ここで一旦他のコンテンツで関連してきそうなものがないかをみてみましょう。

 

過去のコンテンツで他に研究に直接関連していそうなものといえば、「近未来研究所Aether」「アスノ博士の未来設計図」などがあります*20。「アスノ博士」については告知文からは「2018年に何か二つの事件があった」としかわからない*21ので、「Aether」*22の方を考えていきましょう。

 

 


この「Aether」の告知文、よく考えてみると色々と推測できることがあります。

 

例えば、転送装置の稼働実験を行ったのは開発者の弟子である若手研究員です。告知文にて「Aether研究所に足を運んだ」とわざわざ記載してあるので、若手研究員達は普段は別の場所で研究を行なっているのでしょう。しかも世界初のとんでもない技術の稼働実験を赤鹿教授なしで行わせているあたり、彼らは共同で研究している、もしくは何かしらの目的を同じにしている、と言うことが予想できます*23。また、わざわざ外部から研究員を招いて実験した、ということは、逆に考えるとAether研究所には教授の他に研究をしている人がいない、といったことが推測できます。もし他にいるのであればそちらに実験を依頼すればいい話ですからね。

 

別の場所に共同研究者がいる可能性があるとはいえ、普段はほぼ1人で研究をしている赤鹿教授。ちょっときな臭くなってきました。一体Aether研究所での目的はなんだったのでしょうか……

 

 

 


ここでひとつ想像をしてみます。「若手研究員が所属しているのは「Revolver」の舞台となる研究所だった」としてみましょう*24

 

 

 

この場合、まず考えるのは「両者の研究目的が一致していた」と言うことですが、この場合Aether研究所に直接所属する人の少なさが気になります。研究所の規模によって人数の差が出ることは考えられますが、正直なところ片や多数で片や1人、なんて状況は少々無理があると思います。むしろ、赤鹿教授はこの技術を外部に知られたくないと考えている、と捉える方が自然でしょう。

じゃあ研究内容が違ったのではないか、と仮定すると、今度は若手研究員がどうして「Revolver」の研究所に所属しているのかが疑問です。目的が異なるのであればわざわざ別の研究所に潜入している理由がありません。あるとすれば、若手研究員達が赤鹿教授との共同研究の他にもうひとつ、「Revolver」の研究所で別の研究をしていた、といったものでしょうか。

 

とすると、この二つの研究の関連性はなんでしょうか。

 

赤鹿教授の研究内容は「Revolver」の研究所では感知していない、と考えることは可能ですが、その逆は成立しません。若手研究員達が研究内容を横流しすることが可能です。まるでスパイですね。秘密結社っぽくなってきました。

 


ここまでにわかった情報を総合するだけでも様々な可能性を考えることができます。Aether研究所側が開発されたAIを悪用して管理社会を形成した・「Revolver」の研究所がAIを用いて悪事を働こうとしているのをAether研究所が止めようとしている、といったのがオーソドックスな可能性でしょうが、他にも考えられるものはあるでしょう。ただし、これ以上を書こうとするとかなり長くなって収拾がつかなくなる予感がしますし、なんならネタバレを踏んだ上で考えた方がいいことも出てきますので、今回はこの辺りで一度筆を置くとしましょう。

 

 

 

 


何度も言いますが*25、この記事に記されているのはあくまで一つの可能性です。言うなれば筆者の独断と偏見に基づく妄想に限りなく近いものです。実際この記事で棄却した可能性も場合によっては考えられることもありますし、そもそもこの記事で考慮していなものも多々あります*26。また、各公演の内容を考慮するとあやふやだった部分が明瞭になったり、今まで考えられなかった新たな可能性を見出すことができたりします。可能ならば皆さんの意見も一度伺ってみたいところです。

 

 

 

最後に、今回考慮しなかった部分のうち、同様の考察を始めるきっかけになりそうなものをいくつか上げておきましょう。
・「アスノ博士」は2018年の出来事と確定しています。ネタバレも解禁されていますので、解説サイトを見ることで、この世界での2018年に存在する技術を見ることができます。これらがどのように発展し、どのように世界に影響をもたらしていくのでしょうか?
・「LONERY/COLONY」の世界では、一度世界が荒廃しています。この荒廃の原因はなんだったのでしょうか?また、コロニーの外は一体どうなっているのでしょうか?
・いくつかのコンテンツには秘密結社・裏組織のようなものが存在します。彼らの目的は一体なんだったのでしょうか?

 

 

また、今回はアナビのコンテンツで考察しましたが、もしかしたら他の団体でも同様のことができるかもしれませんね。そもそもシリーズものですらないコンテンツに関連性を見出すこと自体が無謀の極みなのですが、案外こういった類の考察を踏むことで今まで見えてこなかった特徴が見えてくるかもしれませんしね。

 

 

今回はこのあたりで幕引きとしましょう。それではまたいつの日か、お会いできる日を楽しみにしています*27

 

 

 

 

 

 

 


しかし、もし本当に今回考察した設定が現実のものだとしたら、いったい誰がこんなものを、いつから想定していたのでしょうか……

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:結構多そう

*2:だいたい初見で読んでもらえない…

*3:誰かが出したアイデアを形にすること。自分には0から1は作れないので……}

*4:流石にからくり箱みたいな高尚な物は作れません、別の人を紹介します

*5:公演でスライドを動かしたり音響を制御したりしています(元々これは僕の専門外なのですが)。どうしてこうなった

*6:近未来系ばっか作ってるなお前

*7:そろそろ老害に片足突っ込んでる気がするので気をつけなければならない

*8:しゃるしーばどやその他多数の候補者が首を揃えて待っているはず

*9:今年の他の記事の中で例外があったので断言はできなくなってしまいましたが

*10:余談ですが、一応別の題材として、「謎実装~パズル編~」なるものも構想していました。需要があった場合はもしかしたら多分気が向いた時にどこかで書くかもしれません。

*11:と言う名の妄想

*12:公式サイトに載ってるやんけ、と調べ終わった後に気づくやつ

*13:過去公演の写真、YouTubeの新着動画、現アナビメンバーがアナビを追っかけていたツイート、語尾の崩壊した公式ツイートなどなど

*14:当たり前

*15:本当にふわっとしか考えていない場合もあるので注意

*16:筆者も何人かとこの辺りを議論したことがあるので、正確には色々な人の意見が混ざっています。

*17:ここまで約1500字、前置きが長すぎる…

*18:アナビ初の動画告知。いい映像ですよねぇ

*19:簡単にできるのであればどこかしらですでに取り組まれているはず

*20:試験シリーズにも教授が出てきますが十分な情報がないので割愛。秘密結社系は自由度が高すぎるのでここでは考えないことにします

*21:よくよく考えるとアスノ博士についてはネタバレ解禁してるから何言ってもいいんだったのですが、まぁ最初に定めた条件はきちんと守っていきましょう

*22:英語で綴るのはちょっとしたこだわり

*23:世界初の技術は盗まれたくないため、その内容を研究途中で無闇矢鱈と後悔することは現実的に考えにくいです

*24:どうしてAether研究所が「Revolver」の舞台じゃないのか、と思うかもしれませんが、これは告知文にはない情報から両者は違う研究所だと推定することができます

*25:ゆうて2回目

*26:そもそも考慮していないコンテンツも多々ありますしね……

*27:そのためにはまた自分が何かを書かなきゃいけないのか…?