好きな作品が終わった話
みなさん、こんにちは。さぶとる(@B1my0u_5ubt1e)と申します。
12/10分のAnotherVision Countdown Calendarの記事です。間に合った、よかった……
タイトルにした話をする前に、まずはさっさと自己紹介をしてしまいます。
HN:さぶとる
6期。持ち帰り謎"Top Secret"の制作指揮をやっていたりしました。そのあとは主に五月祭・駒場祭で、ちょこっと制作にかかわりつつ裏方をやってました。裏方大好きなのですごく楽しかったです(笑)。
ちょっとやらかして2度目の大学1年生をやってます。これはこれで楽しいです。(後輩諸氏、くれぐれも真似しないように)
ゲームが好き。スマホゲーとかswitchとか。ポケモンほしい
さて、さっさと自己紹介したらさっさと終わってしまった……まあいいや。
本編へと移りましょう。駄文ですがお付き合いください。
(追記:書いた後に読み直したら本当に読みにくくてびっくりしました。文章書くのって難しいですね。)
本編です!
去る11月19日、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(略称:俺ガイル)(小学館/ガガガ文庫)の14巻が発売されました。いわゆるライトノベル作品で、僕はラノベの中でトップクラスで好きです。で、この作品が、この14巻をもって本編の完結を迎えました。*1
詳しい俺ガイルの説明はここを見てね
この作品、誇張抜きで僕の人生を変えました。僕のものの考え方は、少なからず俺ガイルの中の発言や表現に感化されています。たぶん。*2
そうでなくても、高校1年生で初めてライトノベルを読み*3、同じく高1で初めてライトノベルを買い*4、それ以来読んできたライトノベルにものすごく感化されまくってるので、中でも特に好きな作品で、かつ、一番人間臭い(ちょっと言い方悪いけど)作品である俺ガイルには滅茶苦茶影響を受けていると思います。
閑話休題。
本編!とか言っておいて前置きが長くなってしまいましたね……
今度こそ本編です!!
さて、僕の人生にある程度強い影響を持っていた作品が、終わったわけです。この歳になるまでコンテンツの終焉にきちんと向き合ったことがなかったので、実質終わりを体験するのが初めてみたいな感じになりました。その感想をボチボチと書いていきたいと思います。
読み始めるまで
†普通に発売日忘れてました†
いやだって仕方ないじゃないですか、13巻発売が2018年の11/20ですよ。ちょうど1年前。忘れてても仕方がない。*5駒場祭直前だったこともあって、当日Twitterでたまたま見かけなかったら駒場祭後まで忘れてたと思います。
で、思い出したところで駒場の書籍部へ駆け込み、14巻がおいてあるのを見て「神!神!」と言いながら購入しました。
読んでる途中
読みながら、「あぁ、これが最後なのかぁ」とずっと思ってました。おかげで一つ伏線回収があるたびにじっくり味わいたくなってしまい、読むのがすごく遅くなってました。たまにちょっと?となる伏線回収があったりもしましたが、それはそれで最終巻感があってよかったと思います。それでも、授業が終わるまで我慢していた甲斐あって一気に読み終えることができました。通常の巻と比べて、最終巻なだけで2,3割はエモさが増してるように思いました。
読み終えた後
まず最初に思ったことは、「この作品を読んできて、よかった」でした。僕がこの作品を読み始めて少ししてから、巻と巻のあいだが空き始めたのですが、*6そのあたりからむしろ1冊に対する期待が高くなり、しかも俺ガイルはそれに答えてくれたように思います。
そして今回の14巻、the 終わりといった感じで、さまざまあった出来事が収束していき、そして、1つの解決となりました。*7
”1つの”解決といったのは、おそらくこの結末は最良の解決ではないだろうし、任意の人が満足する結末でもないだろうからです。
ここで少しネタバレを含んだ感想を書こうと思います。ネタバレを避けたい人は気を付けてください。また、内容を知らないと何を言っているかわからないと思います。その点もご注意ください。
いきなりなんですが、八幡がいともあっさりゆきのんを選んだのには結構驚きました。僕が伏線を見逃したんでしょうか?ゆきのんとガハマの願い両方かなえたらゆきのんと八幡がパートナーになる、というのは飛躍のような気がしてしまいました。しかしそれを含めて人間のエゴ、ひいてはこの作品なのかな、とも思うので難しいなとも思います。 まあゆきのん推しの僕としてはハッピーエンドだったのでよかったとは思います。 でも実際僕のガハマ推しの部分は「ガハマをもっと幸せにしてくれー!!」と叫んでいますし、いろはす押しの部分はいろはすが急に空気になってしまったことに悲しんでますし、何よりそのあたりの完結を読者の想像にゆだねているところが、僕は少し不完全燃焼でした。 そもそも、こういう「主人公を複数ヒロインが取り合う」みたいな話って、結局ハーレムエンドが理想論になってしまうんですよね。でも一方で、ライトノベルというのは読者が主人公に感情移入してこそ面白いものなので*8、ハーレムエンドという、読者が感情移入できない終わり方ってたぶんできないんですよね…… ともかく、この結末は、僕にとって、この物語の終わりとして理解できるものであり、かつ、十分に納得できるものではない、と感じました。 見たい人はクリック
結局言いたいこと
さて、とりあえず感想を書き終わって一息ついて、気づきました。
こいつ「作品が終わった」感想一文字も書いてないな!!!
いやはや、読んだ感想を書いてるだけ……トホホ
というわけで気を取り直して、「俺ガイル」が完結したことについて感想をば。
とにかくまず一番に来るのは、登場人物たちの関係性がこれで確定したんだなぁということです。
完結したとは言っても短編集は今後も出るみたいですし、今後全く俺ガイルの世界がアップデートされないわけではないですが、それでも、登場人物たちの関係性が大きく変化することはなくて、そういう意味で、確かに終わったのだなぁと感じます。
関係性オタクである僕にとって、関係性が形作られること、更新されることは非常に興味をそそられることで、俺ガイルは特に登場人物たちの関係性が毎巻アップデートされていたので、そこも僕がこの作品が好きであると感じた理由なのかもしれません。そして、14巻で、今までで最も大きい関係性のアップデートがあり、アップデートが終わった、そう考えたとき、一種の喜びとつらさを感じました。
そして次に、「自分が追っていたコンテンツが終わる」ことにさみしさを感じました。最近ほかのコンテンツ*9にもお金を使うようになったため、きちんと追っているラノベって俺ガイルともう2タイトルくらいでした*10。追う作品を増やさないと、そもそもラノベというコンテンツに触れる機会が減ってしまう、というさみしさがあります。
書いている間に気づきました。今、俺ガイルの完結を認識して僕が一番感じているのは、寂しさです。登場人物の関係性の更新が見られない寂しさ、そもそも登場人物の生き生きとした動きが見られなくなってしまうという寂しさ、自分の人生のいくばくかを占めていたコンテンツが終わってしまう、ひいては自分の中での一時代が終わってしまう寂しさ。
「自分が好きなコンテンツが終わる」ことが、僕にこれほどの影響を与えるとは、正直思っていませんでした。今までも好きなコンテンツの終わりはいくつか体験してきているので、そんなもんだろーと勝手に思ってたんですね。この違いは何によるものなのか、考えてみたら、アナビに入ったことが大きいんじゃないかという結論になりました。*11
アナビに入ったらコンテンツにきちんと向き合えた話
アナビに入って、それまでとコンテンツの向き合い方で2点大きな変化があったと思います。
1つ目は、コンテンツを作る側を経験したことです。若輩なれどコンテンツを作り、コンテンツを一つ作るために様々な要素があることを知り、コンテンツときちんと向き合うべきだという考えが生まれました。
2つ目は、コンテンツに向き合う先輩や同期が非常に多くいたことです。正直高校までは、ラノベやアニメにある程度以上のめり込むと、人々から奇異の目を向けられることが多かったです。しかし、大学に入り、アナビに入ったことで、コンテンツにきちんと向き合う人々と交流し、向き合う人が素晴らしいと感じるようになりました。
アナビという環境は、謎解き制作団体という面のみならず、様々なコンテンツを知り、向き合うために非常に良い環境でした。ここにいられるのは僕にとってとても意義あることになっています。
終わりに
「コンテンツの終わり」についての僕の感想を書きました。今後僕の好きなコンテンツが終わるたびにさみしさを感じるんだろうなぁと思います。
それでも、今回俺ガイルが終わったことで、大きな寂しさを経験したと同時にそれを言語化しきちんと認識することができたのは、僕にとって大きな収穫となりました。Countdown Calendarというきっかけがあったのは幸運でした。
さて、感情を言語化しようとするだけのエゴ文章にお付き合いいただきありがとうございました。明日は6期のびくとわーるの記事です。どうぞお楽しみに!!