AnotherVision Countdown Calendar 2019

AnotherVisionメンバーによる"Countdown Calendar"を2019年もお届けします

謎解きの市場を考えてみる話

※この記事は、AnotherVision Advent Calendar 2019 (https://adventar.org/calendars/4814) の12/22日分の記事です。

 

プロローグ

初めまして。AnotherVision7期のえっふぃ(@effie_the_bard)と申します。新参者でございますので、まずは自己紹介から。

  • HN:えっふぃ
  • 所属:AnotherVision 7期
  • 制作歴:2019年駒場祭周遊「裏商店街 思い出通り」制作指揮

 ちょうど一ヶ月前に初日を迎えた駒場祭周遊の制作指揮と覚えていただければ幸いです。足元の悪い中ご参加くださった皆様、ならびに制作・当日運営に関わってくださった皆様にはこの場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。

自己紹介が終わったところで、本題へ。本日までで実に様々な先輩方ならびに同期の方々がありとあらゆるテーマについて綴っております。昨日は5期のいつきさんによる有馬記念解説でしたね。私も例に倣って自分なりのテーマで色々と綴ってみようと思い、こうしてGoogle Docsはてなブログに原稿を打ち込んでおります。少しの思案を経て、大きなテーマは「謎解き×経済」にしてみよう*1、より具体的には「謎解きの市場」にしてみよう、と決断しました。2日連続お金が絡む話になったのは偶然です。

テーマを見てすでに興味を失ってしまった皆様、ここでブラウザバックするなり、他の記事に飛ぶなりしていただいて結構です。自己紹介と駒場祭のお礼ができただけでも私は満足でございます。今日までで公開された記事の中で個人的に好きなものを注につけておくので、お口直しはそちらからどうぞ。*2 *3

 

まだ読んでいる皆様、ありがとうございます。あと9000字ほどの辛抱でございます。

各章の終わりに【しおり】として、勝手に同期または先輩のこれまでの記事へのリンクを貼っておきますので、重たい文章を読むのに疲れた際に気分転換としてご活用いただけたらと思います。

 

本論に入る前に、いくつか注意点がございます。

  • 本稿では様々な主張がなされています。一部それなりに根拠が提示される場合もありますが、ほぼ全てがあくまで個人の見解であり、客観的・学術的な正確さは全く保証しておりません。ご了承ください。
  • アドベントカレンダー主催者のチェックは入っていますが、本項でなされる主張はあくまで個人の見解であり、団体としての意見を代表するものではございません。
  • 第六章を除き、各章は独立して読むことができます。
  • 各章では謎解きを題材に経済を考えてみたり、逆に経済の視点から謎解きを考えてみたりしています。統一された視点や主張があるわけではありません。また、厳密には経済学の範疇にない視点(マーケティングなど)も使っています。

 

第一章:謎を買う

本章では、謎を購入することに注目します。すなわちお客さん視点での話です。

 

持ち帰り謎にしろ、周遊謎にしろ、公演にしろ、謎を解きたい人はチケットやキットなどをお金を払って購入します。極めて当たり前の話ですね。謎解きが無料でできれば無料でやりたいものですが、どうしても謎というのは作るのにお金と時間がかかってしまうもの。お試し謎程度だったらタダで出しても問題ないかもしれませんが、一定のレベル以上になるとお客さんはお金を払って謎を解くことになります。とりわけ企業として謎制作を行なっている場合は費用の回収が絶対に必要です。

では、謎を買うときに何を考慮しているのか、について少し考えていきます。謎が熱狂的に好きで大金持ちで予算が無尽蔵に使えるという方は一旦除外して考えると、謎を購入するときに考慮するのは、自分の予算、謎の価格、そして謎のクオリティの三点が関わってきます。ただしここでの謎のクオリティは、単純な小謎・中謎の綺麗さや難易度だけではなく、デザインや演出などを含めて総合的に自分にとってどれぐらい面白いか、を指しているものだと思ってください。

以上の要素を考慮するときに、多くの人が無意識的に考慮しているのが「機会費用」と呼ばれるものです。機会費用とはこの場合、謎を買うことによってできなくなること・失うものの価値全てを指します。例えば、謎解き公演に行かなければ、その時間を使ってテスト勉強ができてテストの点数が上がったり、その時間を使って話題の映画をみたり、浮いたお金でちょっと豪華なご飯が食べたりできます。この「謎解き公演に行かなかった場合にできること」の価値を機会費用だと思ってください。

ここまで書けばお分かりかと思いますが、我々が謎を買うとき、「買おうとしている謎には他のものを我慢するだけのクオリティと価値がある」と判断するわけです。謎解きによって得られる楽しい時間と、他のことをして得られる楽しい時間を天秤にかけた結果として謎解きを選択している、と解釈できます。*4お客さんはチケット代やキット代以上のことを考慮しているわけですね。もちろん、謎が好きで好きでたまらない、三度の飯よりも謎解きが好き、というような方は事前に「謎解きによって得られる価値>>>>他全て」といった図式ができているので、予算の限り迷いなく謎にお金をつぎ込む、といった現象が起きます。*5

では我々が謎を買うときに、実際には何を天秤にかけているのか?この天秤にかける相手こそが、いわば商品としての謎に対する競合だと考えられます。例えば「この公演に参加しなければ二回映画館で映画を見られる」と考える人がいるならば、謎と映画が競合関係にあることになります。*6

 

【しおり1】7期のこんしるによる、(謎解きの競合となり得る)パズルゲームについての記事です。https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/09/000000

第二章:謎を売る

本章では、謎を売ることに注目します。すなわち謎制作者・販売者視点での話です。

 

謎はどこからともなく湧き出てくるものではありません。謎は作ってみて、デバッグをしてみて、問題点を修正して、練り直して、という工程を繰り返して少しずつ形作られていくものです。そしてその謎を形作る上で、デザイン、テキスト、音楽、動画、物品制作、Web、プログラミングなどの作業が発生します。それらの作業によって形作られたものは、印刷されたり、会場のスピーカーから流れたり、プロジェクターによって投影されたりします。これらの作業によって形となったものはもちろんのこと、制作の過程でも金銭的・時間的コストが発生するのは明らかです。

そして謎を世の中に継続的に出すとなれば、どうしてもこれらのコストを回収する必要が出てきます。すなわち、謎に値段をつけて販売しなければなりません。赤字が結果的に出てしまうことはあるかもしれませんが、わざわざ赤字が出るような制作を続けるとなるとかなりの資金が必要になります。資金難になってしまったら謎制作どころの状況ではありません。制作側の人間、特に利益を必要とする制作団体はトータルで見た時に黒字になるように謎を作って売ることを意識する必要があります。*7

謎解きが文化として比較的新しかった黎明期では、謎というコンテンツ自体がそれなりに面白く新規性のあるものであったため、謎が存在する時点でかなりの注目と需要があったかもしれません。しかし現在では多様な謎制作団体が多様な謎解きゲームを各地で展開しており、それなりに供給量が育ってきている状況です。同時に需要が高度になり、ただ謎が存在するだけでは売れなくなっていく中で、販売側としてはいかにお客さんに楽しんでもらうかの勝負になってきています。

実際、多種多様な謎が供給されている今では、「XXという団体のAAという公演が今までで一番よかった」「YYという団体のBBという公演はZZという団体のCCという公演と似ている」などと言えてしまうわけです。制作側として他者を思いっきり意識することはないかもしれませんが、お客さんは比較対象として様々な謎解きが挙げられ、制作者側としても自分の作品が将来お客さんが次の公演に参加するときの比較対象となることをある程度意識する必要があります。

結果的に、適度な競争の原理が働くことによってそれぞれの制作団体が謎の研究をはじめ、そして生み出す謎のクオリティが少しずつ向上していく、そういった傾向があるのではないでしょうか。

 

【しおり2】6期のなみ*さんによる、つい先日行われた公演「Revolver」の制作過程についての記事です。https://avcc2019.hatenablog.com/entry/nami_revolver_blog#fn-846d0bab

第三章:謎はサービス

本章では、謎という商品をサービスとして捉えた時の特徴について検討します。

 

「謎は形あるモノか?」という問いに対して、はっきりとYESと答えるのは困難です。というのも、実際に謎が記載された紙や物品などは手元に残るかもしれませんが、謎を解くという体験には形がありません。我々がお金を出して謎解き公演や謎解きキットを買うとき、私たちは変な記号や暗号が記載された紙が欲しいのではなく、それを使って演出される楽しい時間が欲しい、と考えられます。つまり、謎を商品としてみたときに、形のある商品ではなく、形のない商品、サービスとして考える方が妥当である、と結論づけられます。

サービスの特性は様々ですが、とりわけ非常に厄介な特徴として異質性と情報の非対称性が挙げられます。*8

サービスは人が関わる以上質的に均一なサービスを提供するのは難しいです。少なくとも工場で工業的に作られた商品よりも質の誤差が大きくなります。それがポジティブに働くときもあれば、ネガティブに働くときもありますが、何れにせよサービスの質を一定に保つのは至難の業です。このこともあって、お客さんはどのようなサービスを提供されるか正確に予測することが不可能になります。

加えて、お客さんが謎解き公演のチケットを買うとき、あるいは謎解きキットを買うとき、その時点では買っている商品の質に関して正確な情報を持ち合わせていません。特に謎はネタバレ厳禁がマナーとして厳しく守られているため、他のサービスよりもより一層情報を手に入れにくいのが実情です。

さらに謎は「人生に一回しかプレイできない」という商品として極めて厳しい制約がついています。コンテンツとしての扱いが非常に難しいことがよく分かります。

以上を踏まえると、お客さんが謎の価値や面白さを推し量る上で参考にしているのが、自分自身の謎解き体験、買おうとしている謎の制作者・制作団体の評判、買おうとしている謎自体の評判、宣伝や告知の内容、そして意外なところでは価格も有力な情報になります。この団体の2000円の謎はだいたいこれぐらいの分量でこれぐらいの難易度だろうな、という風に自分や他者の経験を元に大雑把にあたりをつけるわけです。

逆に、謎制作者としては自分の謎をアピールするために、ネタバレとならない方法を模索して消費者に謎の内容の一部や雰囲気を伝えようとします。その結果として生み出されるのがキャッチコピーであったり、メインビジュアルであったりする訳です。価格も場合によってはここで調整できます。「これぐらいの分量と難易度の謎なのでウチの団体の基準を考慮するとだいたいこれぐらいの価格ですよ」という具合ですね。

以上の過程が明文化された形で進行する場合もあれば、意識されない形で進行する場合もあります。いずれにせよ謎の売買においては一般的な商品の売買以上に検討するポイントがあることがわかります。

 

【しおり3】Revolverの告知映像を作った7期のあるつによる映像論・創作論に関する記事です。https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/13/215000

第四章:謎と持続可能性

本章では謎解きが将来どれぐらい続くのか、そして長く続くため・規模を拡大するためにどうすればよいのかについて検討します。

 

お金儲けだけを目的とする場合、謎は商品として非常に非効率的です。制作に多大なる時間的コストが必要であり、マニュアル通りに行えば完成するものではありません。新たな謎を産もうとする度に、制作側は解答側以上のヒラメキを要求されるのです。制作に時間がかかる割に消費速度は一瞬であり、一度消費した人は二度と同じ謎を消費することはありません。その上、お客さんは世の中の数多の謎を解くようになっており、スピード・思考力ともに鍛えられている状態です。より高難易度、高密度な体験を求めるようになっており、特に高難易度帯において難易度のインフレ傾向が見られます(諸説あり)。制作側としてもハードルが上がっている状況にあります。 

また、お客さん視点に立ってみても、購入して十分に楽しめるかどうかは分かりません。簡単すぎるかもしれない、難しすぎるかもしれない、世界観が合わないかもしれない、謎が理不尽に見えるかもしれない、同じチームメンバーがあまり相性の合わない人になるかもしれない…などなど。消費側としてもリスクが伴う商品です。特に謎解きを全く経験したことのない初心者にとっては、謎解きの実態が全くわからない状態でお金を払うという決断が必要になります。良いリターンが得られるかに関して不確実性が高すぎるものにお金を払う勇気のある消費者はごく少数です。*9

謎解きの市場として、AnotherVision Unlimitedに対する反応をみている限りでは現在は高難易度帯の需要がそれなりにありそうです。しかし市場の規模を大きくしていく上で初心者向けの謎を作り、新規層を増やして、徐々に高難易度帯に移ってもらうというプロセスもいずれ必要になるのではないでしょうか?謎解きはコンテンツの性質上どうしても市場を食いつぶしてしまう傾向があります。新規流入によって市場規模を拡大することによってのみ持続するのならば、新たなターゲットを見つける必要があるでしょう。その結果として謎の多様化と謎制作団体の多角化が必要だとも考えられます。

 

【しおり4】Revolverのディレクターの一人である、4期のひんがしさんによる謎そのものに関する考察です。https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/20/175303

 

第五章:謎は小規模に

本章では第四章と対立する意見として、規模を拡大しないことによるメリット注目してみます。

 

「世界に謎を仕掛けます」をモットーに動いている弊団体に所属していながらこのようなことを書くのは少々気が引けますが、一意見として存在しうるので一考の余地ありと判断し考えてみます。無理に「世界」に謎を仕掛ける必要はなく、謎がほしいお客さんと一緒にこじんまりと歩んでいけばいいのではないか、という意見です。

謎以外の例で、無理に規模を拡大することによってデメリットが発生する例は「地域密着型の喫茶店」などが挙げられます。常連さんが客層の中心を占めており、そこそこのお客さんが毎日入り、喫茶店のオーナーと比較的近い関係性のなかでゆっくりこじんまりとコーヒーを楽しめるような喫茶店を想像してください。この喫茶店が急にチェーン展開をしてしまったら、あるいは急に店舗の面積を増やしてしまったら、元々のメリットであったマスターとの関係性やゆっくりとコーヒーを楽しめる体験が楽しめなくなってしまい、従来の常連さんたちが離れていってしまうかもしれません。店側としても、一人一人のお客さんに合わせたきめ細やかなサービスはできず、マニュアル化された画一的な対応へとシフトせざるを得なくなります。こういったケースでは無理に喫茶店の規模を拡大するのはあまり適した手段とは言えなさそうです。

この構造を謎解きに当てはめて考えてみると、客層を絞ることでターゲットとした客層にとっての満足度を上げられることが分かります。*10逆に無理に広く一般受けするものを作ろうとすると、個々のお客さんにとっては満足度が下がってしまう可能性があるわけです。無計画に新規参入を増やしてしまうと謎解きに対する熟練度合いの異なるお客さんを同時に一つのコンテンツで満足させなければならない、といったような状況が発生し得るのです。

これは制作者側としてもかなり悩ましい問題ですが、お客さん視点でも少し困ってしまいます。明らかに自分がターゲットとされていないコンテンツを買うかどうか悩んだり、あるいは自分向けのコンテンツだと思ったら思いの外簡単だったり難しかったりして十分楽しめなかったり、などといった事態が発生するリスクが増えるからです。

 

【しおり5】7期の天井には気づかないによる、制作陣とお客さんの距離感に関する記事です。https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/07/210539

第六章:謎とビジネスとアート

本章では第一章〜第五章に少しずつ触れた上で、商品としての謎解きの位置付けを考えていきます。

 

無味乾燥な言い方をしてしまうと、謎解きは娯楽の一種です。人々に楽しみや豊かさをもたらすものであり、生活必需品ではありません。それゆえ第一章で示したように、意識的だろうと無意識的だろうと購入時にはそれなりに複雑な意思決定が絡んでいます。また、謎は無料で湧き出てくるものではなく、それゆえ第二章で述べたように制作費のコスト回収が必要になります。ただ謎を作ればいいのではなく、一定以上の水準で売れる謎を作る必要がどうしても出てきてしまいます。

謎解きは娯楽であると同時に、物質的な商品ではなくサービスとして解釈され得るものです。形のないものであるからこそ、第三章でみた通り売り物にしたり購入したりするときに様々な制約について考慮する必要があります。また、謎解きの特性として需要を食いつぶしてしまう傾向があり、持続可能性を考慮すると新規層の流入が必要となってくる、というものがあります。第四章で検討したように、規模の拡大を念頭においた制作、すなわち新規層獲得向けの制作が今後必要になってくるかもしれません。逆に、第五章で述べたように、規模を大きくするという方向性から、既存のお客さんと密接に関わっていき、そのお客さんの満足度を最大化していく、という方向性によってクオリティを高めることも可能です。どの戦略を取るかは団体次第、といったところでしょうか。

これだけ字数を割いてオムニバス的にいろんな論点を並べた上で結論を述べるのは少々強引かもしれませんが、一応本稿の締めとして結論を置いておきます。

謎解きは文化であり、娯楽であることは間違いありません。たかが娯楽、されど娯楽です。生活必需品とは言えないものの、確実に私たちの生活を豊かにしてくれる、日常の中に非日常を体験する場をもたらしてくれるものです。作品を作り出すためには、どうしてもなんらかの感性的な、自分を表現するような力が必要であり、その原動力はアートに通ずるものがあると思います。

しかしながらその文化の保持とさらなる発展の基盤として活動資金が重要になります。資金集めにはどうしてもビジネス的要素が必要です。収益を出したり、経費を絞ったり、需要を見据えた制作をしたりなどと、うまくお金を回収する仕組みをどこかで考える必要があります。謎制作にお金がかかる以上はこの問題は永遠に付きまといます。

謎解きはアートでもあり、ビジネスでもある、というのがAnotherVisionに所属する新入生としての現段階での見解です。

 

私としては、今後この謎解きの両面性に着目しつつ、これからの謎解きがどう発展していくか、そしてそれを実現するためにはどうすればいいかについてゆっくり考えていこうと思っています。

あとがき

ここまで到達した方、わざわざこれだけの読みにくい文章を読んでくださってありがとうございました。これまでの記事では自己表現としての謎解きにスポットを当てた記事が多かったので、少し他の観点から謎解きをみてみようと思った次第でこの記事を書いてみました。謎解き論、新興分野ということもあってそれなりに難しいですね…

明日は6期のはにみやさん*11が楽しい記事を投稿してくださると思うので、いい感じに私の記事とバランスが取れるかなあ、と思っています。

 

余談ですが、もしよろしければぜひ私をマーダーミステリー*12 に連れて行ってください。今の所カモにしかなってませんが…*13

 

では、こちらからは以上とさせていただきます。*14



*1:当方経済学部志望の人間でございます。

*2:おねえちゃん*についての記事はこちら:https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/13/032422

*3:AVCC2019発起人についての記事はこちら:https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/04/155133

*4:ミクロ経済学では選好関係としてよく論じられます。

*5:謎の価格弾力性が0の世界、見てみたいですね…価格弾力性についてはこちらから:https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12099.html

*6:代替財(https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12379.html)の議論です。実際謎に代替財があるのかどうかは分かりませんが…

*7:費用関数・費用曲線・損益分岐点・操業停止点などの話はまとめて割愛します。

*8:サービス・マーケティングの議論に入っていきます。詳しくはこちらから:https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11809.html

*9:不確実性の経済学、情報の経済学の話に繋がります。また、この特徴から謎市場に関して完全競争市場を想定するのはほぼ不可能です。

*10:マーケティングでいう所のセグメンテーション(https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11854.html )に当たる話をしようとしています。

*11:ポケモンパン!!!

*12:マーダーミステリーについても色々話したいのですがまた別の機会ということで。

*13:初マーダーミステリー、とある先輩に完封負けでした。転ばされみぞおちを踏まれた挙げ句顔面にかかと落としを食らうレベルの完封負けでした。私が初心者かつ先輩がめっちゃうまかったので…詳細を話したいのでぜひみなさま『疑惑のカクテル』をプレイしてください。

*14:ところで、この記事、プロローグと第一章〜第六章とあとがきが存在していて、なんならしおりまで挟まってるんですよね…

有馬記念ってなんですか?

皆さん、初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりです。AnotherVision5期のいつき(@itsukidesu)と申します。


高校同期のひんがしからバトンを受け取ったわけですけど、内容の落差がすごいのでお気をつけ下さい(ほんまにすごい)

自己紹介、無しでいいですかね·····?
簡単に言うと、最近はスタッフだけしてるおじさんです。あとはよく賭け事*1をしてます。はい、自己紹介終わり。

先に言っておきます。アナビらしい内容は一切書きません。なんならAVCCの記事の中で2番目に尖った記事になると思います。1番はもちろん、おねえちゃん*の記事なので·····(あの記事が今のところ一番好き、ちゃんと真面目なことも書いてるし)

書きながら、この記事なに???どこの層に向けて書いてるん??ってなりつつありますが、みなさんがこの文章を読んでいるということはきっと完成したのでしょう。めでたしめでたし。



さてみなさん、話は変わりますが今日は12月21日、真冬ですね、クリスマスシーズンですね。リア充してますか!!!!俺はしてません!!!!クリスマスはカテキョする予定です!!
·····え?あなたもリア充してないんですか??
可哀想に·····



そんな貴方に、僕からのクリスマスプレゼントを上げましょう。万馬券という名のクリスマスプレゼントを

はい、というわけでこの記事の本題は、有馬記念でございます!!!

有馬記念って言葉、大体の人は聞いたことあるんじゃないですかね?(っていうか、有馬記念が競馬のレースであることはご存知ですよね·····?)
有馬記念とは何かを簡単に説明しますと、毎年年末に行われる、おそらく日本で1番豪華で華のある競馬のレース、といったところでしょうか。野球で日本シリーズ、サッカーで言ったら天皇杯決勝みたいな?これを見ないとシーズンが終わらない、有馬記念を見て年末を感じて、今年も年が終わることを実感する。そんなレースです。
去年は有馬記念当日はアナビフェス*2があったのですが、有馬記念前日もアナビフェスがあり、そこの1ブースでしゃるさん*3がラジオ企画をやっていて、自分もそこで有馬記念予想を10分くらい語ったのですが、今年は残念ながらアナビフェスがないのでここで語らせていただきます。



さて、競馬に興味が無かった人にこそ見てほしい有馬記念有馬記念はほんとに初心者向けのレースといいますか、1番取っ付きやすいし、入口向きのレースです。理由はいくつかありますが
・そもそも1番有名なレース
・出る馬がファン投票で決まるので、有名な馬が多い
・現役最強馬アーモンドアイが出る
・アーモンドアイの馬券を買えばお金が増える*4

そんな有馬記念のレース自体は12/22(日)15:25から、中山競馬場にて始まります。有馬記念はもちろんテレビ放送も、ラジオ放送もあります(NHKとBS)
馬券を買う方はもちろん、買わない方も見てみてはいかがでしょうか?






うん、有馬記念について何を語ればいいか分からなくなりました。てことでここからはAnotherVision随一のギャンブラー、いつきによる有馬記念予想を書いていこうと思います。これの通りに馬券を買えば気付けばお金が増えます!!*5

(ここからは専門用語が増えます。ごめんなさい。各馬の紹介を読むのがめんどくさい方は飛ばしてもらって、下のオススメ馬券の欄に飛んでもらっても大丈夫です)

あと、それぞれの馬にリンク埋め込んであるので、馬の見た目が気になるとか、詳しい写真とかデータ見たい人はそれぞれの馬のページ見てみてください。楽しいよ。

有馬記念 中山競馬場にて開催 芝コース、右回り2500m

◎9 アーモンドアイ 4歳牝馬 C.ルメール騎手

言わずと知れた、日本で最も強いであろう馬。文句無しの本命、アーモンドアイ1着の三連単買っとけば当たるよ。
中山を走るが初めてで中山のコースが合わないんじゃないかとか、元々香港に行く予定が熱発(風邪みたいなもの)の影響で急遽有馬記念にローテーションを変更しただとか、距離がどうとか、不安要素が0な訳では無いが、それでも、実力が違いすぎるので全ての馬をねじ伏せると、俺は勝手に思ってます。
枠も5枠9番とちょうど真ん中で、まぁ最低限の枠は確保したかな?ってイメージ。まぁ逃げてよし、差しでもよしと、どんなレースもできるので大丈夫でしょう。アーモンドアイを見て、みんなにアーモンドアイに惚れてほしい
騎手はいつも通り、C.ルメール。日本にいる騎手で1番上手いと思うし、これも文句なし



〇2 スワーヴリチャード 5歳牡馬 O.マーフィー騎手

シンプルにこの馬は良い枠を引いた気がします。距離は問題ないし、なんなら2年前の3歳の時の有馬記念で4着と好走した経験もあり。成績自体は低迷期が長く続いたけどこの前のジャパンカップ*6では今回と同じマーフィー騎手とのコンビで1着と久々のG1タイトルを獲得。中山のコース自体は合ってると思うし、オッズを考えるとこの馬を買いたい。あと個人的にこの馬をずっと応援してたから買いたい()

▲ 6 リスグラシュー 5歳牝馬 D.レーン騎手

おそらく今回の有馬記念で二番人気になるであろう馬。リスグラシューは今年レーン騎手とのコンビで宝塚記念*7と海外のG1を2戦2勝と文句のつけようがない。
ただ、この馬も意外に中山のコースを走るのが初めてと不安があり、距離も少し長いのでは?という気がする。あと一応海外帰りってのも不安かも?ただ、過去1年のレースを見てもこの馬が実力があるのは間違いないし、単純な馬の能力ならスワーヴよりもあると思う。ただ、オッズと適正を考えて3番手評価にしてます。枠は悪くない枠やと思う。
ちなみにこのレースで引退予定



△5 フィエールマン 4歳牡馬 池添謙一騎手

今年の天皇賞*8、また去年の菊花賞*9を制した馬。
距離に不安はないし、中山も別に苦手ではなさそう。
不安要素は多々あり、雨が降って馬場が渋ると厳しそう、過去の勝ちはほぼルメール騎手によるもので、池添騎手への乗り替わり不安、ディープ産駒なので早熟でもう旬をすぎた説、あとは海外帰り·····
ただ有馬記念の池添騎手はかなり強いので期待してるし、この位置での評価で



△10 サートゥルナーリア 3歳牡馬 C.スミヨン騎手

3歳最強との呼び声が高いこの馬、確かに能力はあるけど、最後の直線で急に失速する癖があるのが怖い·····東京のスタンドが原因?みたいな話もあるので、素直に評価して買うのも悪くないと思います。有馬記念、3歳馬走るしね。
鞍上はC.スミヨン騎手、外人はだいたい上手いけどその中でも抜けて上手い。この馬本命にする人も多そう。俺はあんま買いません。



☆ 7 ワールドプレミア 3歳牡馬 武豊騎手
今年の菊花賞馬、実力だけならヴェロックスの方が上やと思うけど、枠も考慮してヴェロックスと同じ評価で。初中山。ワールドプレミアの一口馬主?らしい方がうちのバイト先で、菊花賞買ったのは奇跡と言ってたらしいし、まぁあんまり買わない予定。でも3歳やしちょっと買う。騎手はみんなご存知、武豊騎手。もう年やから期待してません()

 

 

☆ 14 ヴェロックス 3歳牡馬 川田将雅騎手
うーん、枠が·····内ならもうちょい評価してたかも。騎手も継続騎乗で文句なしの川田、日本人なら1番上手い騎手(たぶん)。まぁかなり軽視していいとは思う。

 

※16 シュヴァルグラン 7歳牡馬 福永祐一騎手
大魔神こと佐々木主浩の所有馬で、このレースで引退。もう旬はすぎているが、中山適性もあり、3着とかならワンチャンあるのでは?と思ってる。外枠を引いたけど、逃げ馬では無いしギリギリ耐えてる。去年一昨年と有馬記念は3着なので、ここも3着来て欲しい(個人的にこの馬はかなり好きなので、、、頑張って欲しい)



※15 アエロリット 5歳牝馬 津村騎手
かなり買いたかった逃げ馬だが、外枠を引いたのでかなり割引·····距離もかなり不安なので、3着に買うくらいで良いかなと。この馬もこのレースで引退。

まぁ大体はこんな感じかなぁと、まとめると



◎9 アーモンドアイ
〇2 スワーヴリチャード
▲ 6 リスグラシュー
△5 フィエールマン
△10 サートゥルナーリア
☆7 ワールドプレミア
☆14 ヴェロックス
※16 シュヴァルグラン
※15 アエロリット

さて、ここからはオススメの馬券をいくつか紹介

・9の単勝 想定オッズ1.7倍*10
これはもう説明不要、これを買うだけでお金が1.7倍に増えるなんてこんな簡単な仕事はない。

・2-9のワイド想定オッズ4.7-5.4倍*11
もともとワイドを買うのが大好きなんですけど、今回アーモンドアイの相手として誰のワイド買うかなぁって考えた時、リスグラシュー相手やと2.5倍とかなので、それならこっち買った方が期待値ありそう、ということで相手はスワーヴリチャード。これ5倍ならかなり買いたい馬券

三連単9-2.5.6.10-2.5.6.7.10.14 計20通り
想定オッズ31.3~138.3倍*12
だいたい印の通り、オッズあんまり付きませんね·····今回は本命が一番人気なのであんまり三連単が美味しくない、てかアーモンドアイ人気しすぎ、当たり前やけど·····






まぁこんなもんですかねぇ·····
書き終わってから振り返っても、この記事が誰向けの記事なのかが未だに分かりません。まずここまで全部読んだ人がいなさそう。

とにかく競馬楽しいんでみんなやろ??????推しの馬が勝つかどうかを見てるだけでも楽しめるし、お金を賭けたらそれはそれでひりつくし、最高のエンターテインメントですよ、、、、、



ちなみに俺自身の有馬記念の収支は
2017年50000→75000円
2018年100000→25000円

今年は8万円くらいつぎ込む予定です。増えたらいいなぁ

さて、読んでくださった方への感謝も込めて、もし馬券当たった場合この記事のツイートにいいねしてくれた方から抽選で1名様にご飯を奢ります!!!*13

書くの疲れました·····さて明日は7期のえっふぃの記事です。俺とは違ってちゃんと真面目な謎解きに関する記事を書いてくれると思うので、お楽しみに!!!!!

*1:あくまで全部合法です!!1番していたのはスロ、あとは麻雀をよくしてます。AV麻雀杯は3連覇したよ

*2:AnotherVisionFestival、昨年2日間アナビだけで大きい会場を貸し切ってやったイベント、またいつかアナビフェスは行われるのでしょうか·····

*3:アナビ創設者、昨年の有馬記念で俺の予想に乗っかった結果5000円を失った。ごめんなさい

*4:責任は負いかねます

*5:繰り返しになりますが責任は負いかねます。馬券の購入は自己責任でお願いします!!

*6:11月に東京競馬場で行われるG1レース、G1レースって言うのは簡単に言うとかなりでかいレース(説明になってない)、有馬記念ももちろんG1

*7:こちらもG1、1年の前半の締めくくりのレース

*8:これもG1、3200m京都競馬場で4月に行われる

*9:3歳限定のG1、3000m、京都競馬場にて10月に行われる

*10:21日18時現在

*11:21日18時現在

*12:21日18時現在

*13:賭け額が倍になったら当たった認定ってことにします、上限三千円くらいで許して

謎解きってなんだー!

 

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こんにちは!ひんがし(@mohudrum)です。

 

例によって軽く自己紹介します。



ひんがし

AnotherVision 4期

 

主な制作経験:

Reverse(マネージャー)

シークレットコード 不思議な暗号探偵 2巻巻末謎(統括)

Revolver(ディレクター)

 

好きなゲーム:チュウニズム、ソニックアドベンチャー2バトル

好きな漫画 :彼方のアストラ

好きな謎解き:最近だとゾンビラボ

好きな食べ物:たこやき!!!



ふだんはアナビの中で面白そうな制作に関わってみたり、スタッフや司会やってたり、チュウニズムを布教したりする人です。最近はRevolverで頑張ってました。






今日のテーマは

「謎について思ってることを言語化してみよう」

です。ありがち!

 

Revolverを作るにあたって結構真面目に謎について考えたので、謎って結局なんなんだーとか、面白い大謎ってなんなんだーとか、その辺の話をします。

 

抽象的な話ばっかりするので、もっと実践的な謎作りの話が読みたいよー!と言う方は↓の白岩ぱんださんの記事へどうぞ

 

謎解きゲームをつくるために大切なこと

http://www.pandabox.jp/column/column181222.php

 

注)ここから先の話は一個人の偏見にまみれた殴り書きです。内容の正しさは保証されませんし、どうせ2,3箇所矛盾してます。

とはいえ謎作ってる人なら「あ〜まあ大体そんな感じよねー」となってくれるんじゃないかと少し期待しています。

あと、めっっっっっっっっっっちゃ長くなってしまいました。どうせ大したことは言っていないので流し読みをオススメします。

 

ちなみに今回は製作者が謎解きゲーム用に作成するいわゆる「解ける謎」について扱います。フェルマーの最終定理とか宇宙の神秘みたいな「ガチの謎」は扱いません。

 

それでは本編へGO!



  • はじめに
  • 「ひらめき」ってなんだー!
    • 問題を解くという行為
    • 意外性と納得度
  • 「面白い謎」ってなんだー!
    • いい題材を選ぶ(=意外性を高める)
    • 導線をデザインする(=納得度を高める)
    • 伏線を張る(=ひらめきの連鎖を起こす)
    • できるだけ作業を減らす(=ひらめきを濃縮する)
  • 「大謎」ってなんだー!
    • 「謎」と「大謎」の違い
    • 「大謎」の作り方
  • おわりに

 

はじめに




いきなりですがここで質問です!!

 

「謎解きって一体なんですか?」



。。。謎解き系のアドベントカレンダーで5万回は聞かれたであろう質問ですね。

 

AnotherVisionの新入生向けに行われる「謎制作講座」の資料の中では、こう定義されています。



謎解きとは、

特別な知識は必要とせず「ひらめき」さえあれば誰もがクリアできるゲーム

である。



謎解きの要点は「ひらめき」であると。なるほどなるほど。











。。。。ところで「ひらめき」って何ですか?



意外とこの問いに明確な答えを持っている人は少ないのではないでしょうか。

適当に辞書を引いたら「閃き 【意味】1.ひらめくこと」とあったので辞書をぶん投げました。

 

土台が曖昧な状態で議論を始めることは不可能なので、まずはこの「ひらめき」を言語化するところから始めましょう。






「ひらめき」ってなんだー!

 

この章の目的は「ひらめきを言語化することです。

 

で、書いたはいいもののすごく抽象的かつ上手くまとめられなかったので、先に結論を述べておきます。

 

・「ひらめき」とは、「情報どうしの隠れたつながりを発見すること」である。

・ひらめきの評価基準は「意外性」と「納得度」である。



ここから長々と話して結局この結論に行き着きます。ここいらないって方は次の章へどうぞ。というか「意外性」と「納得」についてはすでに↓の記事で語られているのでそっち読んだ方がわかりやすいです。

 

謎の本質を追うことで見える「すべて」の話

http://puzrar.hatenablog.com/entry/2014/12/26/050719

「ナゾトキは好きだけどパズルは嫌い」とか言ってるヤツなんなの?

http://shanaoka.blog.fc2.com/blog-entry-5.html



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やきうのすゝめ

こんにちは。

AnotherVision7期、らいあです。

まずは、この記事を読もうとページを開いてくださった皆さん、ありがとうございます。

 

自己紹介

まずは、僕のことをよく知らないという方が大半でしょうから、軽く自己紹介を。

 

【名前】らいあ

Twitter@Ry_A_5742 *1

【学年】1年

【AnotherVisionでやっていること】公演スタッフ*2、たまに謎制作*3

【好きなこと】謎解き、野球、乃木坂46*4ポケモン*5、etc.*6

【最近あったすべらない話】あるとき、一緒に作業していたもずくさんに「らいあって口リコンだっけ?」と言われて困惑しました。僕の現推しメンが2歳年下なのは知らないはずだよな、まさかな、と思いながら「……どういうことですか?」と聞き返したら、「らいあってLONELY/COLONYやったっけ?」と聞きたかったのがどういうわけかそうなってしまったとのこと。間違いなく今年で一番意味不明だった。

まえがき

クリスマスが近いですね*7、もう1週間を切ってしまいました。

f:id:AnotherVision:20191219002118j:plain

この写真、おととい*8横浜駅の地下街から地上に上がるときに見えたイルミネーションです。ここももうすぐカップルで埋め尽くされてしまうのでしょうか。やだなぁ。

なぜか僕はこれを見た瞬間に何とも言えない負の感情を抱いてしまったんですよね……何も考えず瞬間的に……病んでるのかな……?

かくいう僕は、23日夜にクラスの皆とパーティー*9。なぜか24日は授業ないし*10やったね。

 

24日夜の予定?暇だよ。25日?補講だよ*11ふざけんな。ふざけんご。

 

さて。

本日12/19は松丸亮吾さんのお誕生日ですね。おめでとうございます。

昨日はRevolverのマネージャーのなみ*さんが記事を書き*12、明日はRevolverのディレクターのひんがしさんの記事が投稿される*13というなか、単なるスタッフでしかなかった僕は何の記事を書けばいいんでしょう?

 

好きなことについて語るのが良いかな。

ということで。

 

 

 

 

素因数分解が好きなんです。

どのくらい好きかというと、センター試験で早く終わって暇な時間に試験場コードの113803を素因数分解して暇をつぶしていたくらいは好きです*14

ちなみに113803=317×359です。試験時間中には見つけられませんでしたね、今ではいい思い出です*15

Panasonic Prime Smash!

Panasonic Prime Smash!

 こんなアプリ見つけちゃいました、今ハマってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

違う、そうじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もっと好きなことがありますから。

ということで(2回目)。

 

野球について語ります。このブログ、5000字あるらしい、よくこんなに書けたな……

目次↓

 

本編:やきうのすゝめ

僕にとっての一番の楽しみ、それは野球です。

好きになったきっかけは、2013年の日本シリーズ、巨人対楽天をテレビ観戦したことです。翌年以降、プロ野球だけでなく、高校野球などもよく観るようになりました。

中でも一番好きな球団は、横浜DeNAベイスターズ。地元が横浜というのが最初のきっかけで、一度好きになるとどんどん好きになっていきました。来年こそはリーグ優勝を見たいものです。筒香選手、レイズでも頑張ってくださいね。

 

そんな中で、僕が一番好きな選手について書こうと思います。

その1:柴田編

この記事が投稿されている今日は12/19。

12+19=31ですね。31といえば、

 

 

 

 

 

柴田竜拓選手の背番号です。*16 

 

 

 

 

そうです、僕の一番好きなプロ野球選手です。

柴田選手について紹介していきましょう。

 

【所属】横浜DeNAベイスターズ

【ポジション】内野手(本職はセカンド)

【投打】右投げ左打ち

【ドラフト】2015年3位

【経歴】岡山理科大付属高―國學院大―横浜DeNA

【通算成績(4年間)】出場331試合、打率.232、通算本塁打7本

詳しくはコチラ↓sp.baystars.co.jp

 

いかがでしょうか?成績がぱっとしない?確かに、打つ方に関してはそれほど大きなインパクトを残すような選手ではありません。それでも僕が柴田選手をイチオシにしているのは理由があります。とはいっても、「守備がうまいから」なんていう、ウェブを検索したらすぐに出てくるようなことは語りません*17 

日本シリーズの話

話は2017年の日本シリーズまでさかのぼります。

1999年に日本一になって以来の日本シリーズ出場となったDeNAパ・リーグ王者ソフトバンクを相手にリーグ3位からの下克上を目指して戦いました。ですが、結果はDeNAの2勝4敗、目の前で胴上げを許してしまいました。

そんな中でもDeNAに光が*18。同年のシーズン後半から調子を上げ、スタメン出場の機会を増やしていた柴田選手です*19日本シリーズでは全試合スタメンでの出場を果たしました。打率こそ.111でしたが*20、第6戦では3犠打を決めるなど打率には残らない活躍をしてくれました。

中でも一番痺れたシーンが第3戦にあります。6回裏DeNAの攻撃、1アウト2、3塁で打席に入るのは柴田。ソフトバンクはマウンドに左キラーの嘉弥真を、”柴田を封じるためだけに”送ります。得点は1-3、ベイスターズ2点ビハインドの場面。結果は……

 

 

12球粘った末に、フォアボールで出塁。

 

 

重要なのは結果だけではありません。際どいボールをファールにし、ボール球を確実に見送るその姿を見て、テレビの前にいた僕の柴田選手への期待感はどんどん高まっていきました。最後には四球を選び、後ろの打者に繋ぐ。打てば確実に打点が付く、あわよくば同点打という殊勲になる場面でも、じっと我慢して出塁を第一に考えるその姿勢。

 

それを見て僕は柴田選手のファンになりました。

 

要するに何が言いたいかというと、

あの頃の柴田はもの凄く頼もしかった!

ということです。

 

……昔の話しかしてないじゃないかって? 

じゃあこうしよう。

今年の話

今年の柴田選手について。

 

【今年の成績】111試合出場、打率.256、3本塁打

 

フルシーズンを平均してしまえば、こうなります。キャリアハイではありますが、他球団のレギュラー選手などと比べてしまえばぱっとしません。

でも夏場、特に8月を切り取ってみると……

 

【8月の成績】22試合出場、打率.395、1本塁打*21OPS.992*22

 

もう凄い。本塁打は相変わらず少ないけど、これだけ打ってくれれば困らない。まさに大活躍。

何が言いたいかというと、

8月の柴田は頼もしかった!

ということです。

 

 

 

以上が柴田選手の紹介になります。

 

 

 

 

……語り足りないですね。

それでは。

その2:榊原編

僕が一番好きなピッチャーについて書きます。

オリックスバファローズ、背番号61*23、榊原翼について。

 

榊原選手プロフィール

【所属】オリックスバファローズ

【ポジション】投手

【投打】右投げ右打ち

【ドラフト】2016年育成2位

【経歴】浦和学院高―オリックス

【今年の成績】13先発、3勝4敗、防御率2.72、奪三振59

詳しくはコチラ↓sp.buffaloes.co.jp

 

今年は、ケガもあって先発ローテーションに定着したわけではなかった、それでも10試合連続QS*24という立派な記録も残したし、先発の一角としての実力も示しました。

 

けど最大の魅力はそこじゃないんです*25

 

 

榊原翼は、

 

 

 

 

 

 

 

 

可愛いんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

何言ってんだと思ったそこのあなた*26。この動画を見ればきっと分かります。

 


バファローズ・榊原 「一球入魂を体現する男」《THE FEATURE PLAYER》

 

いかがでしたか?(見ましたよね?見ないと後悔しますよ。)

「可愛い!!」とはならなかったかもしれないですが、少なくとも「この人好きかもな」となってくれればうれしい限りです*27。 

 

おまけ:楽しかった交流戦の話

言い忘れていましたが、今年のシーズンが始まってしばらくしてから、急にオリックスを好きになり始めたんですね。なぜかは知りませんが*28

ベイスターズバファローズ。好きな球団がセ・パに1球団ずつ。こうなると、交流戦のこのカードがめちゃめちゃ楽しくなります。

今年の交流戦オリックスvsDeNAは6/4,5,6に3連戦が京セラドーム大阪で開催されました。

 

第1戦。オリックスの先発山本由伸に対し2回表、去年途中までオリックスに在籍していた伊藤光が恩返しと言わんばかりのソロホームランで先制。4回表にも大和の2点タイムリーで追加点を挙げると、5回無失点の先発大貫からの投手リレーでDeNAが逃げ切り。3-1でDeNAの勝利。

第2戦。オリックスの先発は、故障から約1年ぶりに復活した田嶋。その田嶋が5 0/3回無失点で流れを作ると、リリーフ陣が完封リレー。オリックス打線はDeNA先発の平良を4 2/3回3失点で降ろすなど、投打がかみ合い5-0でオリックスの勝利。

第3戦。オリックスの先発は榊原。榊原はこの日も表情豊かなピッチングで7回1失点と流れを作り、打線のたった3点の援護を守り切ったオリックスが3-2で勝利。

 

もう一度言いますが、このカードが行われていた3日間がめちゃめちゃ楽しかったです。ハマスタのCSより楽しかったかもしれない。来年もこのカードが楽しみです。*29

 

あとがき

12月はプロ野球のオフシーズン、特に中旬にもなると、日本だとFA選手の移籍も終わり*30、契約更改も大詰めを迎え、静かなひと時です。

 

ですが、今も熱い、いや、今だからこそ熱い、そんな野球があります。

 

 

 

 

 

 

eBASEBALLです。

e-baseball.konami.net

 

12球団からドラフト指名されて選ばれた総勢48名のプロ選手がしのぎを削るeBASEBALL、ほぼ毎週土・日曜に試合が行われています。

YouTubeで生配信もやってるので、ぜひ一度見てみてください。かなり面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に謎を。

1問のつもりだったのですが2問になりました(この2問は完全に独立しています)。 

分かった方はぜひTwitterのDMまで!

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こんなところで終わります。僕のただ話したかっただけの話にお付き合いいただきありがとうございました。

*1:最近始めたばかりです、ぜひフォローをお願いします

*2:8月のニブッチ再演、11・12月のRevolverもスタッフやってました

*3:たまにとか言いながら毎週やってる

*4:西野七瀬は神、今の推しメンは伊藤理々杏、好きな曲は「ありがちな恋愛」

*5:推しポケはサーナイト

*6:多田李衣菜Pだった時代もあった

*7:AVCCでクリスマスというワードをこれまで見てないような気が

*8:『乃木撮 VOL.02』を買いに有隣堂に行ったら棚に無かったので仕方なく別の本屋に行こうとしていた途中

*9:5限に試験あるんですが

*10:もしあったら1限だった

*11:人来ないんだろうなぁ……

*12:なみ*さんのRevolverのお話がこちら↓

https://avcc2019.hatenablog.com/entry/nami_revolver_blog

*13:ひんがしさんのありがたいお話がこちら↓

https://avcc2019.hatenablog.com/entry/2019/12/20/175303

*14:良い子は見直しをしましょう

*15:センター試験で失敗しなかったからいい思い出になった、とも言う

*16:だからこの日を指定させてもらいました、もずくさんに感謝

*17:もちろん実際に守備はうまいのですが

*18:翌年トレードでオリックスから加入した伊藤光選手の話ではありません

*19:明らかな贔屓目

*20:こんなに低かったっけ……桑原の大不振のイメージが強すぎて忘れてた

*21:8/17のこと、この日に通算200号本塁打に到達した筒香選手とともにお立ち台に上がり、通算6本塁打のお祝いをされていました。

*22:On base Plus Slugging: 出塁率+長打率により計算される、打者の総合力を表す指標の1つ。7割で標準、8割で一流といわれ、9割で超一流、10割はバケモノ。

*23:本来書く予定がなかったため、12/19と61は一切関係ない()

*24:クオリティースタート: 先発で6回以上投げ自責点3以内に抑えること、現代の先発投手が目指すべきラインだが容易ではない

*25:ただの主観

*26:「そこのあなた」には、この記事を書いている画面の前の僕も含まれている

*27:誰目線なんだか

*28:まじで謎of謎

*29:5/26,27,28@ハマスタ、見に行くしかない

*30:人的保障が残ってる……!!

Revolverのお話

皆さん、こんにちは。

AnotherVision6期のなみ*です。

よろしくお願いします。

 

AnotherVision Countdown Calendar 2019 12/18の記事です。*1

なんと今日は2人も投稿しているらしいですよ!

もう1人の投稿者、7期のたさかまの記事はこちら↓

グミおいしいよ - AnotherVision Countdown Calendar 2019

 

普段自分から文章を書きたい、なんて全く思わないのですが、主催者から書いて!と頼まれ、こういう機会がなければ長々と語ることはできないよねと思い、書くことにしました…!

読みにくい文章でしょうが、しばしお付き合いください。

 

*自己紹介

まずは、初めましての方がいるかもなので軽く自己紹介をさせていただきます!


名前:なみ*

期:AnotherVision 6期

年齢:19歳 *2

Twitter:@nami0o0nazo なみ* (@nami0o0nazo) on Twitter

Instagram:@nami0o0nami Login • Instagram

(キラキラJDなのでインスタの垢も貼っておく)*3 *4

ちなみに3人の妹がいて4人姉妹の長女なのでお姉さんぽいよね、と言われます。

ん?おねえちゃん*?どこかで聞いたことあるような、、

まあそんなことはおいておいて、先に進みましょう!

 

 

*AnotherVisionでの活動歴

今まで制作進行 *5として制作に関わったもの

・君と魔法の懐中時計 *6

・東大ナゾトレ*7

・Revolver *8

f:id:AnotherVision:20191218014642j:image 

 

その他制作に関わったもの

・Toy's Panic!!

・東大ナゾトレ 10巻 最終問題

・BLACK LIGHT

・裏商店街 思い出通り *9

 

アナビ内では主に制作のマネジメント、公演のスタッフやイベントの現場統括など運営側として活動していることが多いです。

 

さてさて、この辺で自己紹介は終わりにして本題に入ろうと思ったのですが、何を書こう…


最初、主催者にブログ書いて!って言われたときには、書くことないし…って思っていたのですが、色々な人に何書いたらいいか相談してみたら、意外と沢山書ける内容があることに気づいて、どれにしようかめちゃめちゃに迷ってます…


乃木坂46を始めとする坂道ちゃんたちの紹介

齋藤飛鳥ちゃんについて *10

・私が思う世の中のかわいい女の子をひたすら紹介する記事

・ついこの間デビューした男性アイドルグループ『JO1』について

・14年間の女子校生活について *11

・最近ハマっているものについて *12

・謎解きにハマり、アナビにハマり、アナビの中の人になった経緯

・マネジメントについて

・『Revolver』について

 

にゃーん、どうしよう、

ひたすらに迷う〜〜

 

色々考えた結果、、、

謎解きにハマり、アナビにハマり、アナビの中の人になった経緯

について語ろうと思い、下書きを半分くらいまで書いていました。


ところがどうでしょう、

先週末(12/14,12/15)に行われた『Revolver』によってどうしてもRevolverのことを語りたい!!!!!!!となってしまったのです。


急遽書く内容を変更したので、アナビヲタクだった時の話はまた別の機会にでも…! *13

 

*Revolverについて

まずは!

11/2,11/3,11/4,12/14,12/15の計5日間、

Revolverにご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました!!


1000人を超える大勢の方にこの公演に参加していただけたこと、そして今月1番、今年1番、ましてや過去1番面白かったなどのもうそれはそれは嬉しすぎる感想を沢山いただけて、感謝しかないです。

ありがとうございます。


このRevolverの制作は、ダブルD *14のひんがしさんとリセさんを主導に制作が行われました。


Revolverの制作秘話については12/20のひんがしさん(美味しいたこ焼きの焼き方について語られるかもなのでRevolverについて語られるかは怪しい)や12/24のリセさんの記事に書かれると思うので、あくまで私目線(マネージャー)のRevolverのお話をしたいと思います。

 

*私がマネージャーになった経緯

実は、このRevolverの制作は今年の2月から約8ヶ月をかけた長期制作でした。

そして私、今回この制作のM*15だったはずなのですが、なんと!当初は制作陣ではなかったのです!

なんとまぁ、このUnlimited新作公演、M不在のダブルD率いる10人ちょいの制作陣のみで、最初は作られていたのです!びっくり!!


Mがアナビ内全体で募集されたのは、五月祭も終わり、みんなが少し落ち着いた5月末でした。

その募集を見て、この2人がDだしUnlimitedの制作なんて絶対面白いだろうな〜と思いました。

ですが私、駒場祭でもMをやったし、通年でナゾトレでもMをやっている、他にも内部公演の新歓などの制作でも何個かM的なものをやらせてもらった。

これは流石に、6期がMをやれる機会、私が潰しすぎじゃない??

6期で他にもMやってみたい人もいるかもだし、今回は立候補やめよう、と思い誰がやるのかな〜と楽しみにしてました。

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ところがどうでしょう、6月になってもまだ、Mを募集しているというのです。

え、誰もいないの、なら立候補するか、?

こう悩んでる時に制作陣の1人であるちえさんに

「新作のMやらない?」

と誘われました。

「少し興味はあるんですけど、私M沢山やってるじゃないですか、他の子にも公演のM経験してほしいんですよね」

すると、

「でもなんか他に希望者でなそうだし、興味あるならやってみてもいいと思うよ!」

そう言われ悩みに悩んだ結果、

「もし、いつまで経っても他にM希望を出す人がいなかったらやります!」

そうDのリセさんに伝えました。


ちなみに私の尊敬する先輩、ちえさんの記事はこちら↓

僕たちはみんなドラマの最終回がやりたい - AnotherVision Countdown Calendar 2019

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そして大分経った6月中旬、

「マネージャーってどうなりました?他にやりたいって人でましたか??」

とリセさんにLINE。

返事は

「出てこないね…泣いてる」


えええM希望誰もだしてないの??

そりゃ確かにMは大変だし向き不向きもあるだろうけどさ、折角のいい経験になるのに、、

まあそう思いつつ、ちょうど五月祭も終わり新歓も終わり、私の関わっていた仕事がほとんど終わってしまい、また何か制作に関わりたい、と仕事を求めていた。

そんなこともあり、ここで、このUnlimited新作公演のMになることが決定しました。

 

*制作

その後はもう怒涛の制作でした。

会議も沢山やりましたし、沢山沢山デバッグもやりました。

面白い案がでるも矛盾が発生する、その矛盾を潰したと思ったらあまり面白くなくなる、そして新たに案を募集する、

これらを何度も何度も何度も繰り返しながら制作は行われていきました。

正直きつかった、、、、

私は最初から制作陣だったわけではないですし、この制作は同期より先輩の方が多かった。

そんなことから、あまり制作に意見はしないでサポートする形でいたのですが、それでもすごく大変でした………


この辺は制作秘話を書くであろうリセさんが詳しく書いてくれると思うのですが、ダブルDなこともあってね、D2人の意見の衝突も何回も何回も起こりました。

いい物にしようと思ってるからこそ行われるDの衝突ですが、終わった今だからこそ言います。

正直この対戦を見て、私とんでもない制作に入ってしまったなと何度か後悔したこともありました…


制作陣内で亀裂が起きたりね、それはそれは色々沢山ありましたよ。

まあそんなこんなで色々ありましたが、だんだんと完成が見え始めました。


*告知

そしてニブッチ再演で初めて、Unlimited新作公演、制作中!近日情報公開!!という告知をすることになりました。

ニブッチに参加したことある皆様なら分かると思うのですが、ニブッチって本当にめちゃめちゃに面白いじゃないですか!*16

あんな面白い公演で、しかも同じUnlimitedのもので、しかもあんな形で告知するなんて(これは見た人にしか分からないけど)ハードル爆上がりするに決まってるんですよね。

案の定、お客様からは「Unlimitedの新作、楽しみにしてる!」「絶対来るね!」と沢山言われ、私はどんどんプレッシャーに押し潰されていきました…

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そして、9月の上旬、

突如アナビの公式Twitterに、このような動画が流れました。

この動画は7期のあるつくん«‪@Arutu_R2 ‬»がやってくれました。

いや、すごすぎでしょ、本当にかっこいい。

まじでアナビの期待の星です。


あるつくんの記事はこちら↓

「正しい」が存在しない世界 - AnotherVision Countdown Calendar 2019 

 

この動画、見たら分かるんですけど、え、なにこれ、かっこよすぎひん??

今までアナビの公演の告知は、リード文を投稿していき、最後にメインビジュアル!って形でした。

でも今回はいきなり動画で告知をする、という普段とは違う形で告知させていただきました。

いや〜、あるつくんなんでこんなにめちゃめちゃかっこいいの作っちゃったんだ、こんなんお客様の期待値上がりまくっちゃうじゃん、君ほんとすごいです…

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そしてここでこの公演タイトル『Revolver』が公開され10月に公演を行うことを発表し、公演を打つ準備を着々と行っていきました。

 

あれれ?10月???ん?10月に公演やってなくない?????

そうです、知っている方も多いとは思いますが、当初の予定では、Revolverは10/12,10/13,10/14に打つ予定だったんですよ!!!!!!!

なのに台風が直撃するらしい!となり、D2人や幹部と色々話し合いをしました。


そして話し合いの結果、Revolverは【全公演を延期】という対処をさせていただきました。


正直、この判断はすごく怖かったです。

公演1週間前はきってましたし、チケットも全て売り切れていました。

こんな状況で今から延期すると言っても納得してもらえるのか…と。

でも実際には、「英断だと思う」「これは仕方ないよね、がんばれ!」などと沢山の優しいお言葉をいただけて、心の底から安心しました…

謎クラさんみんな優しい、、


これは終わったことなので言うのですが、台風のおかげで振替先を増やすために追加で2日間も公演打つことになり、更に多くの方にこの公演に参加してもらうことができたので、個人的には、台風で延期にしてよかったのかな!と少し思ったりもしております。

 

*公演当日

まあそんなこんなで台風で開催が延期し、11月にやっと初演を迎えることができました。


これ、制作者あるあるだと思ってるんですけど、制作中って自分が制作しているものが面白いのかどうかの判断ができなくなってしまうんですよね。*17 

しかもいつでもトラブルが発生しうる状況、その他にも沢山Mとしては不安なことがあって、私はこの公演は失敗で終わると思っていました、、

なんなら、今日は絶対Twitter見ない方がいいんだろうな…とも思っていたくらいです…


そして初日初回が終了、アンケートを恐る恐る見てみる、

 

え????????

 

私は目を疑いました。

見たことのないくらいの高評価なのです。

そしてTwitter#AVリボルバーで検索してみると、もうそれはそれは沢山の絶賛の声が上がっているのです。


それを見て、このRevolverは成功したんだ、みんなに愛される作品になったんだと実感し、涙があふれでてきました… *18


いや〜ほんとによかった、

こんな面白い公演を作ってくれたダブルDのひんがしさんとリセさんをはじめとする制作陣の皆には、感謝してもしきれないです。

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Dのひんがしさん。«‪@mohudrum ‬»

最初にシステム開発をひんがしさんがやるっていうのを聞いたとき、いくら先輩でも、は?って言いそうになりましたよ…??

だってDとシステム両立するなんてあまりにも大変すぎるに決まってるじゃないですか!!!

本当にひんがしさんは頭おかしいです*19、すごすぎます、こんなにもすごいシステムを作り、Dもこなして本当にすごかったです。


そしてもう1人のDのリセさん。«‪@rise_ek ‬»

いや、リセさんも公演内の音楽全部作ってるんですよ、いやほんまに意味わからん、、

なんで2人ともD以外の役職もやってるんだ…

しかもね、リセさんの案本当に面白いんですよ、そしてありえないような実装もしてくる、デザインもやってくれる、いや〜本当にすごい人です。

リセさんも頭おかしいです*20、すごかった。


メインデザイナーのセイルさん。«‪@seilor001 ‬»

今回のこのRevolverの公演のメインビジュアルはセイルさん作なんですけど、いや、ほんとにかっこいい。めちゃめちゃかっこいい。すごい。大すきです。

公演内のデザインやシステム内のデザインもセイルさんを主導とするデザイナーによって作られたのですが、どれもめっちゃよい。すごいかっこいいんです。

公演内のデザイン、本当にめっちゃ大すきです。*21


他にも、

半端ない実装をしたサイクルさん、千宙さん、ゆうきとかね、

会議を活性化させてくれたくろすさんとかね*22*23

神テキスト(EDとか)を書いた有機とかね、

Mを手伝ってくれたしんくんさん、ちえさん *24、らるばとかね、

謎を作ってくれたとんれん、フスマ、もずく、ろくとかね、

デザインやってくれたぽぽ丸、シェリーさん、チロルとかね、

公演内の動画を作ってくれたあるつ、すざりあとかね、

他にも準備手伝ってくれたり、スタッフに入ってくれた先輩同期後輩と、様々な人に手伝ってもらいこの公演を行うことができました。


アナビのみんな、本当にありがとうございました。

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これでRevolverの公演は一旦終わりましたが、またいつか再演をしたい、いや何年後とかになってもいい、絶対再演をしてやる!と思っております。

今回参加したかったのに参加できなかった人、待っててください、いつかまたやれるように頑張ります。


そして今回参加してくれた人、沢山の嬉しい感想をありがとうございます。

皆様の口コミのおかげで11月公演の少し余っていた当日券は沢山売れましたし、12月公演では枠を増やすこともできました。*25

まだ言いきれてない感想がある!ネタバレになっちゃうからツイートはできないけど言いたいことがある!などあれば、こっそり私のDMに送って下さってもいいです!!

そのためにDMも解放するのでぜひに!*26

 

最後に、

こんな素晴らしい作品に制作陣で、しかもMとして携わらせていただけてほんとによかったです…

とても貴重な経験、そして一生忘れない思い出になりました。


この公演に関わってくれた全ての人、

本当にありがとう。

*1:カレンダーのところに名前ないんですけどね急遽書くことになりました

*2:まだティーンなので実質JK

*3:ただしもう3ヶ月も何も投稿してないらしい

*4:ここでJKでもキラキラJDでもないことがバレる

*5:マネージャー

*6:昨年の駒場祭!初めての制作だったので色々思い出深い

*7:現在進行形です、ちなみにナゾトレのマネージャーになってからそろそろ1年経つらしいですよ。

テレビとか書籍とか色々ださせてもらいました、ありがたい

*8:今回はこれについて

*9:後輩たちの作品なのでほんとにほんの少しだけしかお手伝いしてないけど制作のところに名前載っててちょっと嬉しかった

*10:彼女は本当にめちゃめちゃかわいいだいすき永遠に1番の推し

*11:幼稚園からの年中から高校までずっと女子校でした

*12:ポーカー

*13:会ったときにでも聞いてくれたら話しますよー

*14:ディレクター

*15:マネージャー

*16:私はニブッチがアナビの中で1番好きな公演です

*17:制作者も記憶なくして自分が制作したものプレイできるようにしたいよね、誰かそういう装置作ってください。

*18:実はほんとにトイレで少し泣いた

*19:褒めてる

*20:褒めてる

*21:大事なことなので2回言いました

*22:ひんがしさんvsくろすさんvsリセさんの構図を何度も見た

*23:それのおかげで議論が進んでいたのでいいことです

*24:この公演の制作に誘ってくださりありがとうございました

*25:口コミのすごさを思い知らされた

*26:希望があれば制作陣に共有したりもします

グミおいしいよ

こんにちは。7期の たさかま (@sys_word) です。

普段はブログを読まない・書かない・気にしない*1僕ですが、面白そうなことをやっていたので飛びつきました。

なんと今日は先輩のなみ*さんも記事を投稿するらしいですよ。*2

Revolverのお話 - AnotherVision Countdown Calendar 2019

神公演の舞台裏。みんな読んで!

本題に入る前に、まずは自己紹介で字数を稼ぎます。

 

 

自己紹介

ハンドルネーム:たさかま

謎解き歴:約4年

制作歴:パスティール*3

 

いや〜、もう4年になるんですね。

まさかここまでハマるとは思ってませんでしたし、謎解き文化がこんなに広まるとも思ってませんでした。*4なんだか一生の趣味になる気がします。謎解き文化が廃れるのが先か、僕が死ぬのが先か。*5

 

さらに今はアナビに所属してますからね。人生何があるかわからないものです。

 

僕がアナビの存在を初めて知ったのは、高2くらいの時に行った五月祭でした。SHADE OF THE BULLET のポスターを見て「かっこいいなぁ」と思ったことを覚えています。長蛇の列だったので参加することは諦めましたが。*6それからなんとなくですが、謎解きのサークルに入りたいと思い始めたんだと思います。

#シェドバ    若い

 

そしてアナビに入った僕ですが、重大なミスを犯します。それは

 

 

 

 

 

ハンネもっとよく考えればよかった!!!

 

 

 

言いにくいったらありゃしない。響きがかわいらしくて良いと思ったんですけどね。

やっぱり母音が同じ文字を4つも連続させたり、*7全くもって意味のない文字列だったのがいけなかったんでしょうか。並び替えても違和感があまりないんです。

 

階乗、びっくり*8と言われたことも。

今はとりあえず名前を覚えてもらえるように頑張ろうと気持ちを切り替えました。

 

自己紹介はこのくらいにします。

 

 

 

 

趣味

あれ、これも自己紹介の一部では?まあまあ。

 

 

 

 

 

 僕の趣味は 謎解き です!

 

 

 

それはそう。特にストーリーが絡んでくるやつが好きです。

謎解き公演に行くときは、同じチームの誰よりも前説の紙をよく読みます。

自分が今どんな状況に置かれているのか、行動しなければどうなってしまうのか、どんな展開が待っているのか、そんなことを考えながら主人公になるアップを始めるんです。

どれだけ物語に入り込めるかで満足感も大きく変わってきますし、ストーリーに関係した大謎も閃きやすくなる*9と思います。

 

 

ところで、相関図って好きですか?

 

 

僕は大好き。人々の関わり合いが一目瞭然だからです。*10

 

ある2人の関わりですらただ2つの矢印で語れるものではありません。他にも様々な矢印が絡まりあって世界は成り立っているんだ、と感じさせてくれる相関図、ありがとう!*11

 

登場人物が多い作品の相関図とか見てるだけでも時間を潰せます。自分が存在しない別の世界を垣間見る感覚。主人公の立場だけでなく、神の立場も楽しいわけです。何が言いたいかと言うと暗躍がやりたい

 

 僕がこんな風に考えるようになったのは、様々なストーリー、言い換えるならたくさんの世界に触れてきたからです。

 そのきっかけとなった作品を2つ紹介します。

 

 

GOSICK -ゴシック-

 

gosick.jp

 

僕がライトノベルを読むようになったきっかけの作品です。

中学生の時、学校の図書室を隠れ家として使っていました。先生はもちろん、品揃えが悪すぎて生徒も来なかったので友達と図書室で遊んでいたわけです。

そんなある日。僕は図書室の棚からイラストが付いた小説を発見します。図書室には漫画もほとんどなかったので、検閲を免れたであろうその作品に僕は興味津々でした。

早速読んでみたところ...

 

 

なんだこれは!!!

超面白い!!!

 

ズッコケ三人組を初めて読んだ時に感じたのと同じ衝撃が僕を襲いました。

早く続きを読みたい。この世界に浸りたい。

残念ながら図書室には GOSICKsの2巻 しかなかったので*12、区の図書館と本屋さんにすぐさま向かいました。

僕がライトノベルという存在を知るのは、この出会いの直後です。

 

本当にいい作品なので是非読んでみてください。

活字読むのが面倒くさい人は、アニメ化されてますのでそちらをどうぞ。*13

 

 

神のみぞ知るセカイ

 

www.tv-tokyo.co.jp

 

僕が深夜アニメの存在に気づくことになるきっかけの作品です。

小さい頃からハヤテのごとく!だったり、バトルスピリッツだったりアニメはよく見ていました。*14

そのためだけに早起きしてた自分偉いなぁ。

アニメを見るとは言っても、まだ中学生。寝る時間は今とは比べ物にならないくらい長かった。 だからこそ深夜アニメを知らなかったのです。

 

火曜日夕方6時ごろ。朝と変わらないニュースにも飽きて、僕はチャンネルを回していました。

忘れもしません、12チャンネル。

 

 

本が飛び散る中、手を取り合う2人。*15

 

 

なにこれ。

めっちゃ面白そうじゃん。

 

タイトルを暗記してネットで検索。ん?放送時間深夜なの?*16

そこからの僕の行動は早かった。

 

見たいアニメの時間を調べ、夜更かしして見る。この繰り返し。

僕の中学2年間はこの調子で過ぎて行きました。

 

結局、神のみぞ知るセカイは漫画で読みましたが、再放送がなかったら深夜アニメに気づくのはもっと後になっていたことでしょう。

ストーリーも面白く、読んで欲しい作品です。こちらもアニメ化されていますので是非。キャラソンである 口笛ジェット も合わせて聞いてほしい。

 

 

忘れっぽいので昔のことはほとんど覚えていないのですが、この2作品との邂逅はいまだに覚えています。

 

 

 

最後に

 

ここまで読んでくれた方には伝わったかと思いますが、書く内容がなさ過ぎて手探りで書きました。いざ何か書こうとしても題材が思いつかないんですよね。

 

参考にしようと思って先輩方の記事も読みましたが、皆さんたくさん書いてるなあと。

負けないくらい、個人的に3000字くらいは書いておきたい。あと100字くらい。どうしよう。

 

今まで小論文とか英作文だったらあえて小難しく書いて字数を稼いできました。*17ただ、今回はブログ。うーん、増やすのが難しい。こんなことを適当に書いていたらもう3000字行きました。

 

 

最後に1つ。泣くのって結構気持ちいいですよ。

 

僕は泣きたい時に泣けるよう、見たら泣ける映像・読んだら泣ける小説・聞いたら泣ける音楽を用意しています。*18

用意したそれらを使うかどうかは別として、いつでも泣けるという安心感は精神衛生上大事かもしれません。*19

 

 

さあ、皆さんも。

レッツ、カタルシス!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?グミは?

 

 

魚の骨が喉に刺さってるのかと思ってたら、歯ブラシの一部っぽくて一安心。

音楽を聴き夜風を浴びながら早歩きで帰るの最高。

 

*1:早速リズム感で読者のハートを掴んでいく

*2:モヤさま風

*3:まだまだこれから

*4:僕が始めた時にはもう流行ってた気もする

*5:人生100年時代

*6:再演お願いします!

*7:今気づいたけど「さん」が付くと5つ連続なのか...

*8:

*9:当社比

*10:人々の関係性は一言で片付けられるものではないのであくまで簡易的にですが

*11:僕がいわゆる「カップリング」というものにあまり興味がないのは多分このためです

*12:続編の2巻を最初に読んでしまった

*13:アニメの完成度も高い!

*14:ヒナギクほんとすき

*15:栞好きになったのは言うまでもない

*16:僕が見たのは再放送でした

*17:in order to do so さんにはいつもお世話になってます。ありがとうございます。

*18:プラメモとか

*19:何もしなくてもナナシスとバンドリのせいで涙腺が緩みがち

卒業旅行で台湾に行ったら1人になった

こんにちは、まっきー (@Macky373) と申します。

 

新歓チラシ*1だけの情報で衝動的にAnotherVisionに入ったはいいもののあまり謎制作はしておらず、みんなでわいわい謎解きをしたり、ちょこちょこデザイン*2やスタッフをしたりで楽しく過ごしています。

 

今回はひとつ、高校を卒業してから東京大学に入学するまでの間、空白の期間の思い出話でもしようと思います。

2年ほど経った今でも薄れることのない衝撃的な記憶です。

 

目次

 

 

卒業旅行に行こう!

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遊ぶぞという強い気持ちが感じられる表情

2018年3月、東京大学に合格した。

 

 

 

遊ぶぞ

 

 

 

そんな心持ちの初春、友達から1本のLINEが届いた。

 

「空港のどこで待ち合わせよっか?」

 

そう、かねてより画策されていた台湾に2人で卒業旅行に行くぞ計画の実行は間近だった。

当時私は中国語など全くわからなかった*3が、自由行動の1日を除いて現地のガイドさんがつくし、日本語が通じることもあると聞いた*4のでその点に不安はなかった。

 

しかし、私は単に久々の海外旅行に対してビビっていた。

 

前日は旅のしおりを擦り切れるほど読み込み、手配しておいたポケットWi-Fiの使い方を確認し、親に借りたるるぶを読み、台湾での電車とかバスの乗り方を頭に詰め込み、空港のチェックイン方法と税関の通り抜け方をまとめサイトで確認したあたりでだいぶ早めに目覚ましをセットして寝た。

 

いざ台湾

 

当日、空港に着くとすでに友人が待っている。

前日シミュレーションの甲斐あって、搭乗手続きはなんの問題もなく完了した。

 

指定された席に着いて朝ごはんのおにぎりを頬張る。

ちなみに隣の席に友人はいない。超格安プランだからだ。

と言っても私たちはデジタルネイティブ世代。オフラインだろうとオンラインだろうと、変わらず良質なコミュニケーションを取り合うことができる。

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推しの画像を無言で貼り付け続ける私と優しい友人


数時間のフライトを経て、私たちを乗せた飛行機は台湾桃園国際空港に着陸した。

 

飛行機から降り、友人と合流する。

お互い久しぶりの海外なうえ、受験明けで開放的な気分になっていたのか、自然と話も弾む。

私たちを縛るものは過ぎ去った。もうなんだってできるんだ。

 

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海外!!!!!!

 

日本と同じようにスムーズに手続きを済ませていく。流れるように入国審査を通り抜けると、無意味に写真 (上のやつ) など撮りつつ友人を待つ。

 

しかしなかなか来ない。もう5分くらい経っている。

おかしいな、久々の海外だから手続きがわからないのか。

もう少し待ってみよう。

 

 

 

 

 

遅い。

 

 

 

 

 

いくらなんでも遅すぎる。

もう20分くらい待ってないか?

 

時間を確認するためスマホを開くと、LINEが来ていた。

 

 

「ごめん止められてる」

「ダメかもしれん」

 

 

ダメってなに?

 

 

このままでは埒が明かない。

助けを求めるためにひとまずロビーまで歩を進めて、待機している現地ガイドさんに合流する。

事情を話すと、すぐどこかに電話をかけ、流暢な中国語で話し始める。頼もしい。

長くこの仕事をしている彼女も、こんなことは初めてだそうだ。

 

かくいう私は、実は初めてではなかった。

話は逸れてしまうが、私の父親は純日本人であるのにもかかわらず顔が日本人離れ*5している。

その顔立ちがなんともいえない胡散臭さを醸し出しているらしく、大勢の同僚たちと連れだった出張だろうと家族旅行だろうとまず止められる。時には別室送りにもなる。

 

とは言え実際にブツを運んでいるわけでもないので、いくら怪しかろうが取り調べさえ済めば解放された。

今回の一件もそれと同じだろうと思ったので、多少動揺こそすれ特に心配することはなかった。のだが。

 

「本当ごめん、強制送還になりそう」

 

 

 

 

強制送還?

 

 

マジで運んでたのか?*6

 

ガイドさんに伝えると、これ以上行程を遅らせられないので出発する、後のことは他のスタッフに任せるとのこと。

 

そのままツアーバスに乗り込み、他の参加者らが楽しげな会話を交わすなか1人で席に着いた。

哀しきネット中毒者デジタルネイティブとして染み付いた動作でスマホを開く。

 

あれ、ネットに繋がらない。

 

当然だ。海外なので、通信料をかさませないために飛行機に乗ってからずっと機内モードにしている。*7

そんなことは分かっていた。入念な事前調査の結果、私はポケットWi-Fiを手配しておいたはず。

ではそれはどこにあるのか?

今やぐんぐん遠ざかってゆく友人の荷物の中である。

 

旅行中、2人が離れることはないはずだった (はずだった) ので、1つの端末を割り勘で使うことにしていた。

早めに空港に着く手はずだった友人に受け取りを任せ、手続きの円滑化を図ったのがここで裏目に出る。

 

結果、私は

 

  • 中国語が少しも分からない
  • 大体の場所でネットが使えない

 

ダブル「ない」の状態で、初めての台湾に挑む羽目になってしまったのである。 

ガイドさんのいる今はいいにしても、1日自由行動の時間をどう過ごせというのか。

 

さて皆さん、大変なことになってしまいました

 

そんな状況もおかまいなしに旅程は進む。

われら一行がまず向かったのは三峽老街

 

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見事な曇天

ご覧の天候のおかげであまり伝わらない気もするが、異国情緒あふれた煉瓦造りの美しい街並みである。

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作品名 "動揺"

あてもなくフラフラ歩き、おぼつかない手つきで写真を撮っていると、優しいガイドさんが気を遣っていろいろと見どころを紹介してくれた。

そのひとつが康喜軒金牛角という牛角屋さん。

 

皆さんは「牛角」をご存知だろうか。

モンテローザ系列のアレではなく、台湾風クロワッサンのことだ。牛の角に形が似ていることからこのように呼ばれているらしい。

 

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書いているうちにまた食べたくなってきた

初めて食べるものだったので、とりあえず一番スタンダードと思われるもの*8を購入した。

お値段およそ30元 (日本円にして100円ほど)。

 

簡潔に言うと非常においしかった。

表面の皮はだいぶ硬めで、端の方などはクッキーに近い食感。自然な甘みと乾燥した口当たりが心地いい。

 

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撮影: ガイドさん

牛角の力で多少MP (メンタルポイント) が回復し、以降その日は穏やかな気持ちで観光を楽しむことができた。

その後ガイドさんにべったりで鴬歌老街*9等の町歩きをしたが、今回は割愛する。老街ってどういう意味だろ。

 

孤独、再び

 

1日目の行程が終了し、ホテルにチェックインした。

部屋が広い。急に寂しさがこみあげる。

と同時に、空港を出たきり連絡を取れなかった友人のことが気になってきた。

 

スマホを取り出してホテルのWi-Fiに接続すると、再びLINEが来ていた。

話を聞いてみると、なんと未だ桃園空港にいるらしい。なぜ?

 

結局マジの強制送還になるにはなったのだが、帰るのは明日の便になるようだ。空港に宿泊設備があるはずもなく、硬い椅子に座って、唯一あったという小さいテレビを見ながら夜を徹するしかない。

テレビがあるならまだマシじゃんと思われるかもしれないが、ここは台湾だ。ドラマもアニメも何もかもが中国語である。

強制送還の挙句これでは相当キツそうだ。

 

 

 

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意外と楽しんでた。

 

ドアと壁の定義

 

翌日。

ビュッフェで好物のソーセージとパッサパサのワッフル*10をぼんやりと食べる。

 

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4階がない。ミスタも安心

朝ごはんを食べ終えて部屋に戻ると、なぜかドアが開かない

カードキーが磁気か何かでイカれてしまったと咄嗟に思ったが、よく見ると読み取り部分のライトは緑色に光り正常な反応を示している。どうも問題はドア側にありそうだ。

フロントに行き、ドアが壊れたと英語で伝えると、すぐに屈強な男が派遣されてきてドアを修理してくれた。

 

その場は珍しいこともあるものだと流したが、参加者たちの多くが同様の事例に複数回遭遇したという。

ちなみに滞在日数は3日間。

 

ドアごと交換した方がいいんじゃないか。

 

スリリング・ワンウェイ

 

外出するか否か。

シングルベッドとセミダブルベッド*11の間を行き来しながらしばらく考えてみたものの、せっかく台湾に来ておいて1日を棒に振るもったいなさすぎさには耐えられなかった。

が、やはりネットが使えない縛りがつらすぎる。

 

私は生来、方向感覚というものを持ち合わせていない。*12

Google Mapsがなければ日本でも迷子になる人間が、台湾でならないことがあろうか。(いや迷子にならないはずがない)

 

そこで、発想を転換させることにした。

移動中にネットが使えないのならば、今ここで1日分使ってしまえばいい

さっそく親に借りたるるぶを引っ張り出し、目ぼしい観光地をリストアップしていく。次にGoogle Mapsを起動し、全ての目的地に対して全ての経路を調べ上げ、克明に記録する。徒歩経路ならば細かな路地1本1本が見えるまで拡大し、逐一スクリーンショットで保存。公共交通機関を使うならば、利用路線はもちろんのこと、通過する駅1つ漏らすことのないように記録する。

 

全ての作業が終わった時、スマホに保存された膨大な情報は、1本の確かな、しかしどこか頼りない道筋を照らし出していた。

ネットの力を駆使して集めた情報への信頼は厚い。

ただ、残念なことに肝心の私自身が全く信頼できない

 

道を間違えて、保存した地図より外の範囲に出てしまったら?

乗るバスを間違えて、帰り道がわからなくなったら?

 

旅程が崩壊すれば、死ぬ。

少なくとも当時の私にとっては、全く大げさな言い方ではなかった。何せ機内モードのままでは電話すらできないのだ。なにかが起きてもガイドさんに頼ることはできない。

1人では関東地方すら出たことのなかった私には、台湾はあまりに早すぎた。

 

観念して決意をみなぎらせていると、頭を使ったせいかお腹が空いてきたことに気づく。

何か食べたいが、いきなり1人で勝手もわからない現地のレストランなどに行くのは気が引ける。せめて注文のシステムくらいは馴染みのあるところに行きたい。欲を言うならできるだけ美味しいものが食べたい。

 

こんなとき私がどうするか。

少しでもまっきーという人間を知っている者ならば簡単に推測がつく。

 

麦当劳在哪里?

 

ホテルの外に出て少し進むと、片側3車線の道路に突き当たる。見晴らしはよく、同じく片側3車線程度の太い道路と複雑に合流・分岐を繰り返しているのが一望できた。平日だったからか、交通量は非常に多い。

荒れ狂う川のごとく超スピードで行き交う車*13の間を走り抜ける人々 (なんかセグウェイに乗ってる人までいた) を見下ろしながら、大人しく歩道橋をいくつも渡り継ぎ、ようやく目的地にたどり着いた。

 

マクドナルドである。

 

マクドナルドについての詳細なお話が読みたい人はこの注釈に飛んでください。

*14

(予想外に気合が入ってしまい、長め。本編とは関係ないので飛ばしても問題なし)

  

 

ちょっと一息:

読者の皆さんにおかれましては、16日担当・有機くんの記事はもうお読みになりましたか?この記事の2時間ほど前に投稿されたてほやほやですので、見逃していた方はこの後にでもぜひチェックしてみてください!

 

 

龍山寺参り

 

腹ごしらえを終えてまず向かったのは、るるぶにて「一番人気」と評されていた龍山寺。ホテルからは遠いので、電車で向かう。

 

乗車には当然きっぷが必要だが、台湾のきっぷは日本のような紙製ではなくICチップである。これを改札の読み取り部にかざすことで処理が行われるようだ。

駅の雰囲気はどことなく日本に似ており、案内板も親切だ。私の乗った路線では、東京メトロ南北線のように全面が覆われている形のホームドアが設置されていた。

混んでいたため座ることはなかったが、電車のイスはクッションがなく硬そうだったと記憶している。つり革に派手に頭をぶつけて女の子*15に笑われた。許さんぞ。

 

そんなこんなで目的の駅*16にたどり着く。目的の龍山寺は駅の目の前にあった。さすが一番人気だ。

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龍山寺

一風変わった台湾式おみくじに興じるなど、存分に楽しんでから寺を後にする。まだまだ先は長い。

長すぎたので最終目的地まで割愛。

 

Bus Error

 

最後の目的地にはバス*17で向かう。予定通りのバスに乗車し、事前に調べておいた料金を支払って着席する。

 

次の停留所の名前は車内の電光掲示板に1度だけしか流れないので、見逃したら泥沼だ。神経がゴリゴリすり減る。当然中国語なのでアナウンスは聞き取れない。20分ほどの乗車時間が永遠に感じられた。

 

そんな中、1つ気づいたことがあった。乗客が降車するとき、なぜか金を支払って降りているように見える。

突如、卒業旅行出発前日の記憶がフラッシュバックした。

 

「台湾のバスは運賃前払いの場合と後払いの場合があります。表示をよく確認しましょう。」

 

その時まで全く気が付かなかったが、車内には電光掲示板が「2つ」あった。そこに下車収票 (後払い) と真っ赤な字で表示されているのがありありと読み取れる。

めちゃめちゃに焦ったが、運転手さんに一生懸命事情を話して事なきを得た。

 

諸事情のため目的地そのものについては省略する*18。その後、帰り道で反対側のバスに乗ってしまうなどのアクシデントもあったものの、無事生きてホテルにたどり着くことができた。

 

ウィニングラン

 

さて、最終日はガイドさんと気楽に観光ができる日だ。刷り込まれたヒヨコのように後ろをついていくだけで自動的に「楽しみ」を摂取できる。

特にアクシデント等なかったので抜粋して簡単に振り返る。乱世でなければ (ブログ的に) おもしろくない。

 

故宮博物館

観光客でごった返していて、参加者全員にはガイドさんの声が行き渡らない。そのため、インカム的なものを付けてガイドさんの解説音声 (生放送) を聞くこととなった。

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目玉の品 (らしい) 白菜の玉器

自由行動時間では、故宮内のスタンプラリーをやったり、外に出て無意味に自撮りしたりしていた。

 

九份

あの千と千尋の神隠しのモデルとなったと言われている地である。こう称されている場所は腐るほどあるが、実際に見たところかなり雰囲気が似ていたので有力なのではないか。

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通勤ラッシュ並みの人出

九份は、街のほとんどが食べ物やグッズを売る店で構成されている。ご飯はおいしかったが、グッズの方は著作権という概念を知っているのか怪しい店がほとんどだったのが気にかかる。*19

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街の入り口にいる、本当に意味のわからない猫

九份への通り道にあった十份では名物・天燈*20を飛ばし、夢で夜空を照らした。当日は風が強く、遠くの木に引っかかって静かに炎上している天燈があったのが印象的だった。

 

その後、昨日とは違うホテル*21に1泊だけし、翌日の飛行機で帰国した。

 

おわりに

 

今まで様々な場所に旅したが、朝ごはんのメニューから街路樹の木目までこんなにもありありと思い出せるのは唯一この旅行だけだ (特に2日目)。この記事も、ほとんど自分の記憶に残っていたことのみで執筆した。

言葉のわからない海外で自分だけに依って行動する*22ということが、ひとつひとつの出来事をより現実味をもって鮮やかに脳裏に焼き付けさせたのだろう。無事終えてみれば、ここまで充実した旅行もなかったのかもしれない。

 

 

ちなみに件の友人とは今でも仲が良く、今度アメリカ旅行に行く予定である。

 

 

 

楽しみだなあ。

 

 

 

*1:まさか次年度新歓チラシのデザインに関わることになるとは。エモーショナル

*2:Top Secret、BLACK LIGHTのメインデザイナーを担当しました。最近だとXワードのデザインを1箇所だけさせてもらいました。ぜひプレイしてみてね

*3:このときのトラウマ経験からか、第二外国語では中国語を選択することになる

*4:実際全くそんなことはなかった。現実は厳しい

*5:例えるのならば阿部寛のように

*6:帰国後聞いた話によると、パスポートの一部が欠損していたらしい

*7:空港ではフリーWi-Fiが使えた

*8:色とりどりでたくさんの種類があった。調べたところ、私が買ったのはバター味だったらしい

*9:モダンな雰囲気の焼き物市。台湾製の良質な焼き物が買えるが、現地人向けの有田焼なんかも混じっているので注意

*10:超格安プランだからだ。

*11:謎采配。セミダブルの譲り合いが発生し得なかったのは不幸中の幸い

*12:幼少期にふと豆腐を作ろうと思い立ち、徒歩5分のイトーヨーカドーに意気揚々とにがりを買いに行ったら帰り道がわからなくなり、ついでにエスカレーターで派手に転んで流血し、泣きながらam-pmの店員に道を尋ねたことがある

*13:以前行った中国と比較すると交通量の多さに対するクラクションの回数が非常に少なく、静かなものだった

*14: (ほんとはクリックで展開するやつにしようかと思ったんですがめんどっちいからこういう形式にしたらクソ長注釈になってしまってウケました。)

 

私は初めて行く海外ではできるだけマクドナルドに立ち寄ることにしている。(修学旅行のときは行けなくて悲しかった。でもいいんだ、ハーゲンダッツには行けたから)

せっかくの海外でマクドナルドなんてもったいないと思われる方もいらっしゃるかもしれない。しかし、むしろお国柄というのはマクドナルドといったチェーン店で最も色濃く出るものだと考えられないだろうか。

最も分かりやすいのがご当地メニューだ。ハワイ (私の生まれ故郷である) では"Deluxe Breakfast with Spam" (ライス付き) 、ニュージーランドでは"Kiwiburger"、インドでは"Chicken McGrill" (牛肉不使用) といった具合。

水の提供方式、ポテトの量や味などの細かい部分ひとつとっても、日本と比較してみれば興味深い差がみられる。

 

まあそれは半分建前で、普通においしいから行きたくなっちゃうというのも大いにある。

 

台湾のマクドナルドに話を戻そう。

入店してすぐ、私は強烈なノスタルジーを覚えた。店内レイアウトが、私が小中学生であったころのあのマクドナルドとほぼ同じだったのだ。

マクドナルドは、3年ほど前からオーダー番号を表示するモニターを設置している。その他にもマクドナルド壁画の新バージョン導入や、各店舗ごとにレイアウトの個性 (読者層を考えると伝わりやすそうなのは渋谷店の半円卓であろうか) を持たせるなど、少しずつその内装を変化させている。

その点、台湾のマクドナルドは、まるで昔の画一的なデザインだったころのJapaneseマクドナルドにタイムスリップしたかのようだ。モニターがない。水のカップも小さくて白いアレじゃない。ポテトの味ときたら全く一緒だ。学生の集団が勉強している (これはいつの時代も変わらない)。

心地よいなつかしさ、あたたかい懐古の念にひたりながら店舗を後にした。

 

*15:かわいかった

*16:なんとフリーWi-Fiがあった。歓喜して繋ごうとしたがいくら粘っても繋がらず、それ以来この世の中全てのフリーWi-Fiを信用していない

*17:運転がかなり荒かった。日本のバスが丁寧すぎるのかもしれない

*18:なぜならその目的地だけ場所を調べ間違えていて本来の観光地とは全く違う知らん街に着いてしまったから。ショックすぎてどこに行くつもりだったのかも忘れてしまった

*19:アニメのスクショそのまんま貼り付けただろって感じのとか怪しいドラえもんピカチュウが大量にあった

*20:台湾のランタン。願い事を書き、火をともして空に飛ばす

*21:ドアこそ壊れていなかったがWi-Fiが一切繋がらず、その日はネット断ちした

*22:当時は今よりもっとずっと他人に甘えがちな性格だったので、ショック療法としてちょうど良かったかもしれない